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<title>「終末を疾うに過ぎて..」＠NEWYORK</title>
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<description>～摩天楼の狭間を漂う極楽戯言集～</description>
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<title>徹底的に自分の都合以外考えられない奴ら</title>
<description> ゆとりの人々、まったく訳が判らない、とよく言われるが、そんなことはないよ。奴らは、徹底的に、自分の都合以外は考えられない、それだけ。ほら、超貧乏な国とかいると良くいるタイプ。親に見捨てられ学校にも行けずに育った奴ら。自称先進国の日本で何ゆえにそんなに貧しい子供たちを大量生産してしまったのかつくづく謎ではあるけれど。
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<![CDATA[ ゆとりの人々、まったく訳が判らない、とよく言われるが、<br />そんなことはないよ。<br />奴らは、徹底的に、自分の都合以外は考えられない、それだけ。<br />ほら、<br />超貧乏な国とかいると良くいるタイプ。<br />親に見捨てられ学校にも行けずに育った奴ら。<br />自称先進国の日本で<br />何ゆえにそんなに貧しい子供たちを大量生産してしまったのか<br />つくづく謎ではあるけれど。<br /> ]]>
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<dc:subject>今日の格言</dc:subject>
<dc:date>2009-11-11T09:08:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>おおむね</title>
<description> 俺のＰＣ、概ねを、おおむね、と打つと、なぜか必ず　大胸　と変換してしまいます。なので、慨ね　と打ちたい時には、がいね、と打つ方法で対処しております。したら、いつのまにか、慨ね　と書いてあるとそのまま　がいね　と読んでしまうような人になりました。それ以外にもわりとそうゆうのが沢山あるので、誤変換に適応して進化をしているような気がします。やたー
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<![CDATA[ 俺のＰＣ、<br />概ねを、おおむね、と打つと、なぜか必ず　大胸　と変換してしまいます。<br />なので、<br />慨ね　と打ちたい時には、がいね、と打つ方法で対処しております。<br />したら、いつのまにか、慨ね　と書いてあると<br />そのまま　がいね　と読んでしまうような人になりました。<br /><br />それ以外にもわりとそうゆうのが沢山あるので、<br />誤変換に適応して進化をしているような気がします。<br /><br />やたー ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2009-11-06T06:49:14+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>雨の日曜の朝に思い切りぶっちされたら</title>
<description> 雨の日曜日、重い気持ちを引きずりながら昼前の地下鉄を乗り継いで辿り着いた駅、約束通り電話したところ、まさかと思ったが電話を取らない。まあせかせてもなんだし、と思いながらダンキンで珈琲をいっぱい。そして３０分してまた電話。今度は、いきなりワン切りでぶっち。あのなあ、とあいた口がふさがらず。まあこんなこともあろうかと思って、しぶしぶ電話したダチ、はっはっは、と高笑いして、で、お茶でも付き合えってか？い
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<![CDATA[ 雨の日曜日、重い気持ちを引きずりながら昼前の地下鉄を乗り継いで辿り着いた駅、<br />約束通り電話したところ、まさかと思ったが電話を取らない。<br />まあせかせてもなんだし、と思いながらダンキンで珈琲をいっぱい。<br />そして３０分してまた電話。<br />今度は、いきなりワン切りでぶっち。<br />あのなあ、とあいた口がふさがらず。<br />まあこんなこともあろうかと思って、しぶしぶ電話したダチ、<br />はっはっは、と高笑いして、で、お茶でも付き合えってか？<br />いつもどおりの我が物顔の無法者風情で登場したダチ、<br />ダンキンのテーブルを叩きながら大笑い。<br />そりゃお前、おとこだろ、と。<br />まさか。<br />そりゃそうだよ、日曜の朝に電話取らない？男だよ、絶対。昨日の夜から垂らしこんでるんだろ？<br />まあね、そうかなとは思ってたけどさ。<br />まあ普通そうだよな。やってる最中に電話取られてあへあへ聞かされるよりはましだろ？<br />ならなんだって約束なんてしたんだよ。<br />だから・・いきなりいい玉を見つけちゃったって奴だろ？<br />俺の立場はどうなるんだよ。<br />お前の立場なんて、いまさらそんな野暮言うなって。<br />いよいよ俺もヤキが回ったってことか？<br />いままで散々そういうことをやってきた罰があたったて考えたほうがまだ肥しになりそうだがな。<br />いざやられてみると辛いもんだな。<br />そうそう、無軌道を気取っているうちはいいけど、いざやられてみるとかなり辛い。<br />くそったれ。<br />そう、いままでくそったれ、と思わされてきた女どもが今頃舌出してるって。<br />まったくな。<br />まったくだ。<br />そして思わずニヤリ。<br />一度無軌道を気取った以上、気取られる隙を与えず無軌道を通すに越したことはねえって訳でさ。<br />という訳で無法者のダチ。道行く人々を蹴散らしながら悠然と雨の中に消えていった。<br /><br />馬鹿やろう、と一言。そして思わずニヤリ。<br />こんなダチがいない奴らがストーカーやら通り魔やらをやらかすんだろうな、と思わず溜息。<br />確かにこれはきついわな。ちょっと判ったような気もする。<br /><br />少年諸君、辛い気持ちは良く判る。<br />そんなとき、持つべきものは思い切りガラの悪いダチ。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2009-10-20T22:28:58+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>共和党にしたところで民主党にしたところで</title>
<description> 共和党の時代は軍産複合体に玩具にされ、民主党の時代になったとたんに今度はユニオンマフィアのお出ましと来た。スズメバチとシロアリというところだが、どっちに転んだとしてもいずれにしろろくなことにはなりはしない。つまりそれがアメリカという奴で。
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<![CDATA[ 共和党の時代は軍産複合体に玩具にされ、<br />民主党の時代になったとたんに今度はユニオンマフィアのお出ましと来た。<br />スズメバチとシロアリというところだが、<br />どっちに転んだとしてもいずれにしろろくなことにはなりはしない。<br />つまりそれがアメリカという奴で。<br /> ]]>
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<dc:subject>アメリカ</dc:subject>
<dc:date>2009-10-20T22:07:44+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>仙人暮らし&amp;#8207;</title>
<description> 昨日の朝からまともに口にしたものと言えば煙草だけ。まさに霞みを食って生きていると言ったところか。
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<![CDATA[ 昨日の朝からまともに口にしたものと言えば煙草だけ。<br />まさに霞みを食って生きていると言ったところか。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
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<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>携帯ぶっち</title>
<description> あいつまた携帯をぶっちして、携帯をぶっちするからにはそれなりの理由がある筈で、で、それなりの理由といったら、やっぱりそれはたぶんおとこのことで、たぶんあいつ、もしかしたら凄い好きな奴かいて、で、そいつから連絡がきたら居てもたってもいられなくなって、俺の携帯なんか完全にぶっちしてそいつのところにすっ飛んでいってしまうのかな、なんて。でもそのおとこも、気まぐれに電話をかけてきてはやろうぜ、みたいな感じ
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<![CDATA[ あいつまた携帯をぶっちして、<br />携帯をぶっちするからにはそれなりの理由がある筈で、<br />で、それなりの理由といったら、<br />やっぱりそれはたぶんおとこのことで、<br />たぶんあいつ、<br />もしかしたら凄い好きな奴かいて、<br />で、そいつから連絡がきたら居てもたってもいられなくなって、<br />俺の携帯なんか完全にぶっちしてそいつのところにすっ飛んでいってしまうのかな、<br />なんて。<br />でもそのおとこも、気まぐれに電話をかけてきてはやろうぜ、<br />みたいな感じで遊ばれてるだけで、<br />ああそんなおとこと判っていながら俺の携帯をぶっちして駆けつけてしまうにあいつのことを思うと<br />もういてもたってもいられなくなって、<br />本当に本当に。本当にいやになってしまって。<br />だってそれってたぶん、<br />おれがあいつから電話がきたら、<br />もういてもたってもいられず他の電話を全てぶっちしてしまうのとまったく同じことで。<br />そんな気まぐれに電話かけてきて、会わない？<br />ぐらいなことで適当に遊ばれているのも知らないで、<br />なんて言われてもまったく聞く耳持たないみたくね。<br /><br />くそ。あいつとのじゃんけん、ここ２年間、負け続けだな。 ]]>
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<dc:subject>嘗て知った結末</dc:subject>
<dc:date>2009-05-08T23:15:23+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>大恐慌の風景～しけもく</title>
<description> BROADWAYの駅を降りたところで、若い白人のねえちゃんにねえ、火を貸してくれない？と声をかけられた。ああ、いいよ、とライターで火をつけてやろうとすると、いきなり煙草の箱から、焦げたしけもく口にくわえ、ちりちりと火をつけた。ありがと、とウインクをひとつ。いやあ、不況なんだな、と改めて思った。
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<![CDATA[ BROADWAYの駅を降りたところで、<br />若い白人のねえちゃんに<br />ねえ、火を貸してくれない？<br />と声をかけられた。<br />ああ、いいよ、とライターで火をつけてやろうとすると、<br />いきなり煙草の箱から、焦げたしけもく口にくわえ、<br />ちりちりと火をつけた。<br />ありがと、とウインクをひとつ。<br />いやあ、不況なんだな、と改めて思った。<br /><br /><br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2009-04-08T00:05:43+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>ジョージ・W・ブッシュ追悼その１</title>
<description> いきなりだが、ジョージ・W・ブッシュの追悼について考えている。ここまで憎まれ蔑まれた大統領を他にはしらない。あまりにも憎みきった分、ちょっと名残惜しい気持ちまでする。で、改めて、なぜか、と。という訳で、カール・ローブという人の存在に行き着いた。良い意味でも悪い意味でも、この二人の関係はとても屈折し、そしてドラマチックだ。これを友情と言うにはあまりにも悲しすぎる。悲劇というには醜くすぎ、喜劇にするに
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<![CDATA[ いきなりだが、<br />ジョージ・W・ブッシュの追悼について考えている。<br />ここまで憎まれ蔑まれた大統領を他にはしらない。<br />あまりにも憎みきった分、ちょっと名残惜しい気持ちまでする。<br /><br />で、改めて、なぜか、と。<br /><br />という訳で、カール・ローブという人の存在に行き着いた。<br />良い意味でも悪い意味でも、<br />この二人の関係はとても屈折し、そしてドラマチックだ。<br /><br />これを友情と言うにはあまりにも悲しすぎる。<br />悲劇というには醜くすぎ、<br />喜劇にするにはあまりにもグロテスクだ。<br /><br />これはハッピーエンドなのだろうか、と改めて考えてみる。<br />そして、<br />オリバー・ストーンはなぜそこを書かなかったのだろうか、<br />と彼の才能をつくづくと見限ってしまう。<br /><br />ブライアン・エプスタインとジョン・レノン<br />ミック・ジャガーとキース・リチャーズ<br />カストロとゲバラ、<br /><br />男の友情のすったもんだの話って本当にドラマチックだよな。<br /> ]]>
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<dc:subject>アメリカ</dc:subject>
<dc:date>2009-01-28T00:47:27+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>悪意</title>
<description> 子犬を見るたびに、こいつは人を信じることしか知らないのだな、と改めて思う。つまりそれは、「悪意」の存在を知らない、ということ。そう言えば、仕事を始めるまで、俺は悪意というものについて知らな過ぎた。大学を出たての青年にとって、大人、とは、すなわち、まさに「悪意」の塊りだったのだった。
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<![CDATA[ 子犬を見るたびに、<br />こいつは人を信じることしか知らないのだな、<br />と改めて思う。<br />つまりそれは、<br />「悪意」の存在を知らない、ということ。<br /><br />そう言えば、<br />仕事を始めるまで、<br />俺は悪意というものについて知らな過ぎた。<br />大学を出たての青年にとって、<br />大人、とは、すなわち、<br />まさに「悪意」の塊りだったのだった。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>今日の格言</dc:subject>
<dc:date>2009-01-25T15:07:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>１９歳で死ねなかった悪ガキどもよ</title>
<description> 手元においておく本なんて１０冊でいいのよ。後はもう、読んだら捨て。できる限り手元には置かないようにするわけ。でもさ、そうやって読み捨てていくうちに、あああ、しまった、これはもう絶対に手放し難い、ってのが出て来ちゃうじゃない？そしたらね、うーんって考える訳。で、今の手持ちの１０冊の中から、どれを落とすかなって、ほんと、考えちゃうわけよ。で、わりと心の底から悩み抜いた挙句、改めて総当り戦なんてしちゃっ
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<![CDATA[ 手元においておく本なんて１０冊でいいのよ。<br />後はもう、読んだら捨て。<br />できる限り手元には置かないようにするわけ。<br />でもさ、<br />そうやって読み捨てていくうちに、<br />あああ、しまった、これはもう絶対に手放し難い、<br />ってのが出て来ちゃうじゃない？<br />そしたらね、うーんって考える訳。<br />で、今の手持ちの１０冊の中から、<br />どれを落とすかなって、<br />ほんと、考えちゃうわけよ。<br />で、わりと心の底から悩み抜いた挙句、<br />改めて総当り戦なんてしちゃって、<br />で、<br />ああ、これはもういらないかな、<br />とか、<br />或いは、そう、暗記したからいいかな、とかさ。<br />そうやって、十冊を選ぶのよ。脂汗流しながらさ。<br />本も人間も一期一会。真剣勝負よね。<br /><br />なんかそれって、旅の間に持ち歩く本に似てる感じかな。<br />ほら、長い旅をしている時、<br />移動の前の日、バックパックに荷物を詰めながら、<br />くっそう、全然入りきらないや、と思いながらさ、<br />この先のきつい行程を思って、<br />なるべく荷物は減らしておこう、とは思いながらさ、<br />で、本。<br />どうしようかなって。<br />持っていくしては重すぎて、捨てるなんて罰が当たりそうだし、<br />でも、ないと死んでしまうという物でもなさそうだし。<br />で、長い旅の間、苦楽を共にしたこの文庫本、<br />成仏していただく前に、最後にもう一度だけ、<br />とばかりに思わず読み始めちゃって。<br />で、そのまま読み続けちゃって、<br />いつまでも読み続けちゃってって。<br />で、いつまでも出発できない、とかさ。<br /><br />そう、人生なんてしょせん旅だからさ。<br />荷物を増やしちゃ駄目よね。<br />荷物を増やすと途端に腰が重くなって、<br />腰が重くなると途端に水の流れが悪くなって、<br />そして、腐り始めるのよ。<br />気持ちが腐ると身体が腐って身体が腐ると魂が腐る。<br />十冊選びなさい。<br />で、あとは全て捨てなさい。<br />本当の本当に必要なものが判らないひとは、<br />何一つとしてなにも手に入らない人生を送ることになるんだからさ。<br /><br />これ、実は、<br />俺が、一番好きだった人と、最後に交した言葉。<br /><br />俺のこのチビた人生の中で出会った人の中で、<br />一番美しく、一番聡明で、一番鮮烈で、<br />そして、徹底的に格好良い人生を送った人の言葉。<br /><br />ちょうど１０年前、<br />彼女はこんな啖呵半分の捨て台詞と一緒に、<br />遠い世界に旅立った。<br />誰にも告げることもなく。<br />看取られることもなく。<br /><br />棺桶の中の十冊。<br />あの人は結局いったいどんな本を持ち込んだのだろう、<br />と今でも思ってる。<br />あんな話をしながら、<br />で、その十冊って一体何なの？<br />と聞かなかったのはどうしてなんだろう。<br /><br />という訳で今、また何度目かの命日が近づいて、<br />ふと気づくと、俺のまわり、見渡す限り古本の山。<br /><br />腰が重くなりまくり、水が腐りまくり（笑<br /><br />でもさ、と改めて、<br />そう、ここにきて、あの人の歳を追い越してしまった俺としては、<br />最低最悪の負け惜しみを一つ。<br /><br />生きるって実は無駄なことばかりなんだよ、と。<br /><br />どうでもいいことばかりにかこまれながら、<br />どうでもいいことを、こんなどうでもいいことで、<br />と文句ばかり言いながら、<br />日々、どうでもいい奴らとどうでもよい時間ばかりを費やして。<br />それが実は、人間の暮らしって奴なんじゃないのかな、なんてさ。<br /><br />つくづく俺って格好悪いね、と溜息。<br />全然あなたの分まで生きれてない、<br />どころか、<br />半分も、４分の１も、１０分の一も、１００分の１も生きれてない。<br /><br />ただ、ごめん、俺、こんな状態でも、実はわりと幸せなんだよ。<br /><br />あなたと暮らしていた日々、<br />あの頃のように、<br />毎日が緊張でびりびりしている訳でも、<br />おい、と怒鳴っただけで砕け散りそうな空気も、<br />まるで水滴が落ちそうなぐらいに瑞々しい風景に囲まれている訳でもなく、<br />さあ、殺すなら今やってくれってなぐらいの至福感に包まれている訳でも、<br />今にも倒れて死んでしまうぐらいに死に物狂いで走り続けている訳でもなく、<br /><br />ただただ、<br />毎日毎日、どうでもいい奴らとどうでもいいことでどうでもいい時間を過しながら、<br />でもね、<br />なんか、そう、ただ、幸せなんだよ。<br />信じられる？<br />少なくとも俺が言う台詞じゃないだろ。<br />でもね、悪い、<br />俺、正直、そんな暮らしで幸せなのかもしれない。<br />こんな筈じゃなかった、なんてね。<br />こんな筈じゃなかった、まさか俺が、幸せになるなんて、とかさ。<br /><br />俺ね、子犬を貰ってきたんだよ。<br />そう、<br />あんた、まるで子犬みたいだよね、<br />とあなたに言われたこの俺が、<br />いま、こうして子犬の寝顔を見つめながら、<br />でれでれと間抜けた面してさ、<br />かっわいいなあ、こいつ、なんてね。<br /><br />で、結論。<br />幸せってつまりこの子犬だよ、なんてね。<br />でも、割と良い線行ってない？行ってないか。<br />でもいいじゃん。行って無くてもさ。<br /><br />という訳で、馬鹿やろう、恥の上塗りだよ。<br /><br />てめえら、良く聞け！<br /><br />１９歳で死ねなかった糞ガキどもよ。<br />２４歳で死ねなかった少年たちよ。<br />２９歳で死ねなかった青年たちよ。<br />３５歳まで生きてしまって恥じ入っている永遠の若者たちよ。<br /><br />ここまで来たら、<br />どこまでダラダラ無駄な人生を送れるかが勝負だぜ。<br />生き延びてやろうぜ。どこまでも格好悪く。<br /><br />それが、思い切り格好良く散っていった奴らへの、<br />せめてもの宛て付けなんだからさ。<br /><br />ガキども、気張ることはねえよ。<br />格好つけたって、つけなくったって、何ぼの差もねえってよ。<br />言いたい奴には言わせとけばいいさ。<br /><br />悪い、本当に悪いんだけど、<br />てめえみてえなチンカスに今更なにを思われようが知ったことじゃねえんだよ、<br />と笑いながら啖呵の一つも切ってやればいいさ。<br /><br />ガキども、<br />すかすことはねえよ。<br />すかしたってすかせなくたって、<br />立派でも立派じゃなくてもさ、<br /><br />とりあえず、生きていなよ。<br />ゴミ食いながらでも、糞食いながらでもさ。<br /><br />で、死ぬなよな。<br />頼むから、死なないでくれよな。<br />死なないってことだけは、約束な。<br />それ以上は、望まねえからさ。 ]]>
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<dc:subject>今日の格言</dc:subject>
<dc:date>2009-01-15T00:46:42+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>東野圭吾　さまよう刃</title>
<description> なんか話は違うかもしれないのですが、昔、友人の犬が子供を噛んでしまった、って話を思い出しました。そいつは良くなついた頭のいい犬で、俺たちとも良く一緒に遊んでいたのですが・・多分、その子供が意地悪でもしたのかもな、とは話していたのですが、その夜になって噛まれた子供の父親が酔っ払って怒鳴り込んで来て、犬を保健所送りにしないと、俺が叩き殺す、と大騒ぎ。こんな狂犬、世間の迷惑なんだよ！と言うわけです。こん
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<![CDATA[ なんか話は違うかもしれないのですが、<br />昔、友人の犬が子供を噛んでしまった、<br />って話を思い出しました。<br /><br />そいつは良くなついた頭のいい犬で、<br />俺たちとも良く一緒に遊んでいたのですが・・<br />多分、その子供が意地悪でもしたのかもな、<br />とは話していたのですが、<br />その夜になって噛まれた子供の父親が酔っ払って怒鳴り込んで来て、<br />犬を保健所送りにしないと、俺が叩き殺す、と大騒ぎ。<br />こんな狂犬、世間の迷惑なんだよ！と言うわけです。<br />こんな汚い雑種、なにが惜しいんだ、とも言ったそうです。<br /><br />で、噛まれた子供には申し訳ないと思いながらも、<br />こんな親父に可愛い犬を殺されるぐらいなら、<br />と家族みんなで泣く泣く保健所に連れて行った、という話でした。<br />後日その友達が、<br />なにがあってもあの親父をぶっ殺す、<br />と呟いていたのが印象に残りました。<br /><br />後日その友人はしっかり不良になりましたが、<br />PTAのような人々から「世間の迷惑」と言われる度にぶち切れしていたのは、<br />つまりはそれが原因かな、と話しあったものです（笑<br />酔っ払うたびに、雑種で悪いか、雑種でえ、<br />と繰り返しているのは道化でさえありましたが。<br /><br />おっと、<br />犬と人間を一緒にしちゃいけませんよね。<br />すみませんでした。<br /><br />あ、と、<br />ちなみに私も犬に噛まれたことがあります<br />野球のボールが入ってしまって、<br />手を差し出したら指一本引きちぎられるぐらいの勢いで酷く噛まれましたが、<br />グローブの上からだったんで事無きを得ました。<br />その夜、飼い主が謝りに来ましたが、<br />犬に罪はないです、とはっきり言いましたよ。<br />が、散歩もさせないであんなところにつないだままにしているあなた達のせいですよ、<br />とは言わせて貰いました。<br />後日その犬は本ちゃんで人を噛み、見事保健所送り。<br />飼い主はせいせいした、と言っていたようです。<br /><br />これを読んで、どいつもこいつも糞ったれだ、と思いませんか？<br />暴力が暴力を呼ぶ悪のスパイラルを止めるにはどうしたらよいと思いますか？<br />そんなこと、簡単に答えられる訳ないですよね。<br />なら、知ったような顔をして偉そうなことを言わないことです。<br /><br />東野さんは大好きで、今も読んでいますが、<br />さまよう刃だけは大嫌いです。<br />触れて欲しく無かったです。<br /><br />この作品を、安易な商業主義、<br />簡単な感情論でセンセーションを煽って、<br />儲かればいいんだから、<br />と勧善懲悪の魔女狩り的感覚で作品なんか作ってしまった日には、<br />ちょっと製作者に殺意にも似た軽蔑を覚えると思います。<br />また、その逆のケースでも印象は同じでしょう。<br /><br />この作品をジャッジできうるのは、まさに神だけですよ。<br />そう思いませんか？ ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2009-01-12T20:49:21+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>死んだ犬について</title>
<description> つまらない話を書きます。子供の頃から一緒に育ってきた愛犬が息耐えた時、夢に出てきました。元気な姿でお座りをして赤い舌を出しながら。おいで、おいで、と手を差し伸べると、ふっと紙のように舞い上がって、それにぱっと火がついたかと思うと、一瞬のうちに燃えかすになって、風に踊るように跡形もなく消えて行ってしまいました。で、お袋から連絡があって、あんたの犬が死んだよ、と言われた時、ああ、知っていたよ、夢に出て
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<![CDATA[ つまらない話を書きます。<br /><br />子供の頃から一緒に育ってきた愛犬が息耐えた時、<br />夢に出てきました。<br /><br />元気な姿でお座りをして赤い舌を出しながら。<br />おいで、おいで、と手を差し伸べると、<br />ふっと紙のように舞い上がって、<br />それにぱっと火がついたかと思うと、<br />一瞬のうちに燃えかすになって、<br />風に踊るように跡形もなく消えて行ってしまいました。<br /><br />で、お袋から連絡があって、<br />あんたの犬が死んだよ、と言われた時、<br />ああ、知っていたよ、夢に出てきたから、と。<br /><br />ああ、そう、と割とあっさりと答えるお袋。<br />で、聞いてみると、やはり同じ夢を見ていた、との話。<br />別れの挨拶だったんだよ、と、さも当然そうに。<br />１５年だからね。大往生だよ。<br />燃え尽きるなんて、最後まで粋な野郎だったな、と。<br /><br />それ以来、もう犬は飼うまい、と心に決めていました。<br />あいつよりも賢い犬はもうこの世には存在しないだろう、<br />と確信していましたし、<br />それがせめてもの友情の証、と心に決めて、<br />同時に俺は、これでなにひとつ思い残すこともなくなった、と、<br />国を離れることになりました。<br /><br />その後の人生で、辛いことが重なった時、<br />ふと忘れた頃になって、この犬が夢枕に立つようになりました。<br /><br />もしかして天国に誘っているのかな、なんて思っていたところ、<br />いきなり何年かぶりにお袋から電話があって、<br />どうしてるかな、と思ってさ、と。<br />実はさ、死んだ犬が夢に出てくるんだよ、と話したところ、<br />そうそう、私のところにもあれが夢に出てきて、で、電話してやってくれって言うもんだから、<br />とやはりさも当然そうに。<br />天国に行ってもまだお前のことが心配なんだね、あの子は、と。<br /><br />そう言えば子供の頃から、<br />あんたが外で何かがあると、決ってあの子が騒ぎ初めて、<br />で、それがあんまり的中するものだから、<br />まあ犬なんてそんなものなんだろう、と思っていたんだよ、と。<br /><br />あんたが帰ってくる３０分前になると必ずあの子がそわそわし始めるんで、<br />帰ってくる時間がちゃんと計算できたんだよ、という話。<br /><br />学校で怪我をして運ばれた時にも、<br />９回の裏にホームランを打たれて負けた時にも、<br />不良に囲まれて絶体絶命だった時にも、<br />単車で事故を起して死にかけた時にも、<br />決ってあの子が騒ぎ始めるんで、ああなにかあったな、と察しがついた、<br />なんて話を聞きながら、<br />そんなことをさも当然なこととして受け止めていたお袋が、改めて不思議な気がして。<br /><br />あんたの人生を一番見てきたのは実はあの子なんだから、と。<br />あんたを一番気にかけていたのは実はあの子なんだから、と。<br />まあ当然なことでしょう、と。<br /><br />そう言えば、<br />入学式の日にも、熱を出して休んだ時にも、<br />逆上がりの特訓の時にも、喧嘩に負けて帰って来たときも、<br />マラソン大会の練習の時にも、入試の朝にも、失恋した夜にも、<br />いつもあいつが隣りにいて、<br />なあ、お前ならどうする？と話しかけてきた唯一絶対の友。<br /><br />ああ、お前は実は俺の兄貴のつもりだったのか、と今更ながら。<br />お前は俺の兄貴のつもりで、<br />弱虫だった俺のことをずっとずっと見守っていてくれたんだな、と。<br /><br />今更ながら、犬の愛のその深さに、思わず大絶句。<br />いきなり涙が止まらなくなり、<br />大の男が声を出して泣き崩れてしまいました。<br /><br />今度あいつが夢に出てきたら、<br />心の底からありがとう、の一言を伝えたい、<br />と思っているのですが、<br />どういう訳だかあれ以来、あいつが夢に出ることはなくなりました。<br /><br />泣く、なんて感情はとっくの昔に忘れたつもりになっていますが、<br />あいつのことを思い出した時だけは決まって涙が溢れます。<br />これを書いているそばからキーボードの上に涙が落ちています。<br /><br />でも大丈夫、<br /><br />次の人生では、きっと人間同士、或いは犬同士、<br />真の親友として出会える筈、と信じています。<br />その時こそが本当の俺たちの人生の始まりです。<br />きっと会えるから、心の底からそう信じています。<br /><br />つまらない話を長々と書きました。<br />同じ痛みを背負った者同士、少しでも慰めにしていただければ、と思います。<br /><br />追伸：<br />最近になってひょんなことからまた犬を飼い始めました。<br />まあ時効というよりも、あいつと一緒に育てられれば、と思っています。<br />あいつと同じく、汚い雑種ですが、妙に賢いところのある奴で、<br />こいつなら、あいつも喜んで見守ってくれる筈、と信じています。<br /><br />ではでは  ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2009-01-10T04:14:30+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>QUEENS 仮そめの場所</title>
<description> QUEENSに住んでいることを、誇らしげに言う人を知らない。なぜかと言えば、QUEENSはださいからだ。なぜQUEENSがださいかと言えば、やはり貧乏だから、だと思う。同じ貧乏でも、ブルックリンやらハーレムやらの貧乏は、なんからのポリシーがあっての貧乏、という逃げ道も残されているのだが、QUEENSに住んでいる限り、そんな言い訳も通用しない。QUEENSに住んでいる、ということは、すなわちは、ただ貧乏である、とこれに尽きる。な
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<![CDATA[ QUEENSに住んでいることを、<br />誇らしげに言う人を知らない。<br />なぜかと言えば、QUEENSはださいからだ。<br />なぜQUEENSがださいかと言えば、<br />やはり貧乏だから、だと思う。<br />同じ貧乏でも、<br />ブルックリンやらハーレムやらの貧乏は、<br />なんからのポリシーがあっての貧乏、<br />という逃げ道も残されているのだが、<br />QUEENSに住んでいる限り、<br />そんな言い訳も通用しない。<br />QUEENSに住んでいる、ということは、<br />すなわちは、ただ貧乏である、とこれに尽きる。<br />なぜか、<br />それは、つまり、QUEENSに住んでいて、<br />QUEENSを誇りに思う人がいないから。<br />つまり、文化がないからである。<br /><br />QUEENSには文化がない。<br />美術館も無ければ、<br />音楽が盛んな訳でもなく、<br />ランドマークと言えば、<br />USOPENテニス・トーナメントが行われる、<br />フラッシング・メドウがあるぐらいなもので、<br />それにしたって、<br />テニスといういまだにちょっと上流階級を思わせる清潔な人々は、<br />フラッシングメドウに向かう７番線の窓から広がる風景を、<br />物珍しげに眺めたり、<br />あるいは恐いものみたさ、といった感じに目をこらしたり、<br />あるいは、故意に目をそらしていたり。<br /><br />どうしてよりによって、USTAの会場がQUEENSにあるのだ、<br />と、首をかしげるばかり。<br />つまり、QUEENSにテニスは似合わない。<br />或いは、テニス的なものがもっとも似合わない場所、なのである。<br /><br />という訳で、<br />QUEENSは投げやりな場所である。<br />他所からの移民がまずはたどり着く場所である。<br />それこそ世界各国からの全人種が、<br />このQUEENSという場所に吹きだっている。<br />グアテマラから来たばかりと言った感じの<br />一様にかえるのような顔をした浅黒い小人たち。<br />漢字の印刷が刷り込まれた赤いビニール袋をいくつもさげた、<br />寝癖でぐしゃぐしゃの髪をした中国人の一団。<br />伸びきったスエットから毛むくじゃらの腹をはみ出させたコクジン。<br />一見してただの娼婦、やっていることも多分似たようなもの、<br />もうわたしには肌を晒すぐらいしか頼るものがない、と言った感じのラテン系の娘たち。<br />どれもこれも、洗練という言葉からは程遠く、<br />だれきった表情をして、そして一様に、疲れきり、<br />身体中からこれでもかというぐらいに生活臭を漂わせている。<br /><br />そんなQUEENSの住人たち、<br />マンハッタンからの地下鉄が、<br />イースト・リバーを越えてQUEENSに入るたびに、<br />乗客はやるせなく目を瞑るか、<br />あるいは、ちょっとほっとした顔をしていたりもする。<br />ああ、と溜息をついて、<br />肩を落とし、足を広げ、<br />少なくともこの車両に乗っている人間は、<br />すべてQUEENSの住人。<br />つまり似たような境遇なのだ、と安心するのだろう。<br /><br />しかし、誰もQUEENSに落ち着こうとは思ってはいない。<br />できることなら、すぐにでもここを出るための、<br />とりあえずNEWYORKという場所で足を固めるための、<br />つまりは仮初めの場所である。<br /><br />QUEENS在住の人々は口を揃えて言う。<br />まあ、いずれは、マンハッタンに、<br />或いは、子供ができたらウエストチェスターとは言わないまでも、<br />ニュージャージーあたりに一軒屋を買って、<br />と、見果てぬ夢を語るのだが、<br />しかしながら、QUEENSに住んでいるもので、<br />では実際に希望の物件がいくらぐらいなのか、<br />頭金がどれくらい必要であるか、<br />モーゲージを組むための査定に必要な条件とは、<br />などということについて考えている人間を知らない。<br />つまり、それどころではないのである。<br />仮初めの場所クイーンズに暮らすことに、<br />ただもう精一杯で、というのが本当の所。<br />つまり、なんのあてもないままに、<br />ああ、いつになったらQUEENSを脱出できるのだろう、<br />と溜息をつきながら、<br />QUEENS BLVDからの排気ガスまじりのつむじ風に顔を伏せながら、<br />ゴミだらけの舗道をとぼとぼと家路につくのである。<br /><br />そんなQUEENSの街並みは、<br />やはりもう、これ以上なく投げやりである。<br />それはゲットーと言うよりは、<br />むしろ工事現場、あるいは、野外駐車場を思わせる。<br />ひび割れたコンクリートに消えかけた車両区分けのペンキの塗られた、<br />ごみだらけの、吹きっさらしの駐車場。<br />そこに適当に家をならべてしまって、<br />取りあえずはここに落ち着いて、<br />その先のことはまた改めて考えるか、<br />と荷物を降ろしたまま、いつまでたってもそのままの状態で暮らしている、<br />と言うのが正直なところなのだろう。<br /><br />QUEENSで唯一の目抜き通りと言われるアストリア・ブロードウエイ、<br />安い学生街を思わせるような、<br />それなりに小店は並んでいるものの、<br />デート用のお洒落な格好をした人などひとりもいない。<br />つまり、アストリアにデートに行くカップルなどいないのだ。<br />そこはつまり、部屋着のままさんだるをつっかけて、<br />ずり落ちてくるスエットをたくし上げながら買い物にでた、<br />というそのままの人々の集う場所。<br />ラテン系、東洋系、イスラム系、東欧系、と、<br />白人と黒人を除く全人種が集いながら、<br />なぜか、アメリカ人だけが見当たらない不思議な場所。<br />つまり、QUEENSをニューヨークとは認めない、<br />或いは、QUEENSの住人がニューヨーカーを語るのは<br />こっと憚られる、という冷たい雰囲気がそこにはある。<br />そして、その事実を最も感じているのは、<br />ほかならぬQUEENS住人自身なのである。<br /><br />QUEENSに住む友人を訪ねた帰り、<br />吹きさらしの地下鉄のホームで、<br />なぜかとてもやるせない気になる。<br />学生時代の、あの貧困と焦燥と空腹を思い出している自分がある。<br />同じように、QUEENSに住む友人を訪ねるとき、<br />ああ、広くていいな、マンハッタンは狭くてさ、<br />と言いながらも、カーテンの隙間から覗く暗い通りの風景に、<br />ちょっと見てはいけないものを見てしまったような気もして、<br />ほら、まあ、QUEENSだから、<br />と照れ笑いされながら、<br />インテリア、というにはあまりにも程遠い、<br />引越したままのダンボールやら、リビングから丸見えの流し台から、<br />まるめたままの洗濯物の山の中や、<br />壁の黒ずみから天井の漆喰の亀裂から、暗い電灯まで、<br />その色濃く滲む生活感に、<br />ああ、QUEENSだな、と思わず溜息。<br />え、帰るの？<br />うん、帰る。<br />どうして？とはさすがに聞かない。<br />いや、あの、と口ごもりながら、<br />正直、QUEENSには泊りたくない、というのが、その理由。<br />なら、うちに来ない？<br />と言うと、<br />え、でも、お化粧落としちゃったし、と照れ笑い。<br />なら、そのへんでお茶しない？<br />と。<br /><br />そう、QUEENSの住人にとって、マンハッタンとはつまり向こう側。<br />お化粧をして出かけるところ。<br />QUEENSの住人がそう思っている限り、<br />QUEENSはいつまで経ってもそういうところ。<br />で、QUEENSの住人はいつまでたっても<br />QUEENSを脱出できないのである。<br /><br />でもね、ここだけの話。<br /><br />マンハッタンでは、あれほどビッチなあのこが、<br />クイーンズに入ったとたんに、<br />ちょっと舌を出して照れ笑い。<br />はは、だってクイーンズだもん。<br />そんな彼女がなぜか無茶苦茶可愛くて、愛しくなって。<br /><br /><br /><br /><br />こんど引っ越すんだ、とまたその話題。<br />へえ、どこに？マンハッタン？ブルックリン？<br />まさか。高いしさ。<br />そうなんだ。<br />またクイーンズだけど、安いからいいかな、とか。<br />そうだね。<br />ねえ、ウッドヘブンとステインウエイだったらどっちがいい？<br />エルムハーストは？ニホンジン多いし、便利だよ。<br />エルムハーストだけは絶対にいや。死んでもいや。あんなとこ住むぐらいなら日本に帰る。<br />でもさ、と、言いかけて口をつぐむ。<br />どうせQUEENSなら、どこでも変らないじゃないか、と。所詮はQUEENSなんだから。<br />またシェアかな。<br />うん、でもそのほうがいいよ。<br />どうして？<br />だって、ほら、女の子の一人暮らし、危ないしさ。<br />それはシェアだって変わらないでしょ？<br />でもほら、なんか、気がまぎれたりとか。<br />安いしね。<br />そう。あんまり変な人でなければね。<br />そうなんだけど、変な人じゃない人ってあんまりみないよね。<br />ニューヨークだから？<br />そう、QUEENSだから。<br /><br />アパートを出て、駅前の角の訳の判らないスペイン語のカンバンのカフェで一休み。<br />へえ、ずっと住んでるけど、こんな店はいったのはじめて。<br />でもいい店だね。ホーミーな雰囲気で。<br />ねえ、このエンプランダ、とかってなんて意味？<br />ああ、エンプラナダ。フリータスだよ。なんていうのか、揚げパンみたいな感じの、ほら、あの人が食べてる。<br />ああそうなんだ。知らなかった。おいしそうだね。こんど食べてみようかな。<br />うん、揚げたてならおいしいよ。冷たくなるとちょっとやばいけど。<br />なんかおなか壊しそうだよね。<br />そんなことないだろ、みんな食べてるし。<br />でもほら、あのひとたち、ラティノだから。<br />中身はかわらないだろ。おなじ人間だし。<br />これだけスペイン人に囲まれていながらスペイン語で知ってるのウナ・カフェ、だけ。<br />このメニュー、徹底的に英語がないよな。<br />そう、ほんと、スペイン語だけだよね。<br />QUEENSだよね。<br />そう、移民の移民による移民のためのって感じ。<br /><br />なんて話をしながら、ちょっとあるいて通りの向こうのコリアンデリで安い、安すぎる、<br />果物と野菜を買い込んで。<br />ねえ、きょう、またラーメンでいい？<br />ああ、いいよ。外で食べてもいいけど。<br />うん、でもほら、給料前だからさ。<br />奢るぜ。<br />うぅん、なんか今日は家でゆっくりしたいし。<br />そうだね、確かにね。じゃあ部屋でゆっくりしようか。<br />うん。そーしよう。<br /><br />通りがけにターキッシュの店でハーフチキンを買って、<br />C-NOTESでビールを１ダース。<br />ああ、早く、チキンが冷めちゃう、と言いながらレジに待たされて。<br />あああ、ちゃんとしたオーブンの欲しいな。キッチンのあるところに引っ越したい。<br />チンすればいいじゃないか。<br />だって、ほら、電子レンジ、身体に悪いんだよ。<br />いまさらそんなこと考えても、と言ってまた口をつぐむ。<br />QUEENSに住んでて、健康もくそもないじゃないか、なんて。<br />そう言えば、とついでに煙草も、と思ったら、<br />やっぱりQUEENSは煙草も安いな、とちょっと得した気分。<br />それだけは、QUEENSの利点だな、と。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-12-13T11:48:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>ブルックリンは重い</title>
<description> ブルックリンは重い。最初にブルックリンに入りこんだ時に感じたあの重さ、それは、黒人の重さ、でもあり、時代物の病院、あるいは収容所のように立ち並ぶビルの重さだったり、するのだが。その重さが、ふとすると、実に心地よくなってきて、ああ、ホーミーだな、と思えるとき、ブルックリンがとても気持ちの良い家へと変る。でもね、と先輩が言った。じつはその重さこそが、ブルックリンの本質。いまでこそ白人も増えたのだが、そ
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<![CDATA[ ブルックリンは重い。<br />最初にブルックリンに入りこんだ時に感じたあの重さ、<br />それは、黒人の重さ、でもあり、<br />時代物の病院、あるいは収容所のように立ち並ぶビルの重さだったり、<br />するのだが。<br /><br />その重さが、ふとすると、実に心地よくなってきて、<br />ああ、ホーミーだな、と思えるとき、<br />ブルックリンがとても気持ちの良い家へと変る。<br /><br />でもね、と先輩が言った。<br /><br />じつはその重さこそが、ブルックリンの本質。<br /><br />いまでこそ白人も増えたのだが、<br />そこはやはり、長い長いゲットーの歴史。<br /><br />河のむこうの収容所に押し込められたまま、<br />離れるに離れられず、<br /><br />地下鉄で一駅、手を伸ばせば届きそうなとこにある、<br />マンハッタンの光の塔を、<br />羨望と愛憎入り混じる思いでみつめつづけた、<br />その重さがつもりつもっている、という訳で。<br /><br />ブルックリンの人種はきついぞ、と。<br />区域ごとに、割り当てられた人種が違う。<br />それはつまり、<br />ジュー、お前らはここに住め。<br />コクジン、お前らはここだ、<br />と無理やりに割りあてられた歴史。<br />その憎しみと、そして権利意識がないまぜになり、<br />狭いストリートを隔てて、<br />窓際に拳銃を向け合い、<br />火事のときには蒸し焼きになることを覚悟で全ての窓に鉄格子を入れ、<br />この通りを越えたら撃たれてもしかたがないとおもえ、<br />という目に見えない国境がそこらじゅうに存在する、という訳で。<br /><br />ブルックリンがホーミーだって？<br /><br />ゲットーの気楽さと、前衛的な芸術家たちのフリースペース。<br />長く暮らす住民達のホーミーな雰囲気。<br /><br />あのなあ、と。<br /><br />ブルックリンは重いぞ。<br />住めば住むほどに重くなるぞ。<br />ブルックリンの重さこそ、ゲットーの重さの本質なのである、と。<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-12-12T08:37:40+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>テレビが嘘をついている</title>
<description> なんかテレビが嘘をついているような気がする、と思っていたのだが、よくよく見てみると、声と映像が、微妙に、微妙にずれていることに気づいた。どこでどう繋ぎ方を間違えたのか、CABLEBOXとDVDRとDVDとTVとステレオアンプとVHSととやっているうちに、こうなってしまったらしいのだが。そう言えば、BUSHって、いつもこんな感じだったな、と。いつも映像と声がずれていた気がする。最悪のファシスト政権下での８年間が今、大恐慌の
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<![CDATA[ なんかテレビが嘘をついているような気がする、<br />と思っていたのだが、<br />よくよく見てみると、<br />声と映像が、微妙に、微妙にずれていることに気づいた。<br />どこでどう繋ぎ方を間違えたのか、<br />CABLEBOXとDVDRとDVDとTVとステレオアンプとVHSと<br />とやっているうちに、こうなってしまったらしいのだが。<br /><br />そう言えば、BUSHって、いつもこんな感じだったな、と。<br />いつも映像と声がずれていた気がする。<br /><br />最悪のファシスト政権下での８年間が今、大恐慌の訪れとともに終ろうとしている。<br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>アメリカ</dc:subject>
<dc:date>2008-12-12T08:12:57+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>パスポート写真</title>
<description> 年末の休暇の行き先なんてのについて考えていたら、ふと気づくとパスポートの有効期限があと数ヶ月。おっと危ない、と、この時期になって、いきなりパスポートの更新に行くことになりまして。で、パスポート。当然のことながら写真がいる訳で。で、そう、きょう日のパスポートは十年有効。という事は、下手な写真を撮ってしまうと、この先十年間、出張に行く度にこの写真を突きつけられる訳で、普段からろくに鏡も見ないような生活
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<![CDATA[ 年末の休暇の行き先なんてのについて考えていたら、<br />ふと気づくとパスポートの有効期限があと数ヶ月。<br />おっと危ない、と、この時期になって、<br />いきなりパスポートの更新に行くことになりまして。<br /><br />で、パスポート。<br />当然のことながら写真がいる訳で。<br />で、そう、<br />きょう日のパスポートは十年有効。<br />という事は、<br />下手な写真を撮ってしまうと、<br />この先十年間、出張に行く度にこの写真を突きつけられる訳で、<br />普段からろくに鏡も見ないような生活をしていながら、<br />今回だけはちょっと慎重に自分の成り、なんてものを再考することになって。<br /><br />で、改めて見直してみると、<br />なんか、俺っていかにも髪の毛がボサボサ。<br />髯の剃り残しとか色々あって。<br />しばらく前にかみさんに整えて貰った眉毛も伸び放題。<br />しかもそれがまだらになっていて。<br /><br />目の下にべっとりと貼り付いたクマ、とか、<br />腫れぼったい瞼、とか、<br />理由もなく充血した目、とか、<br />なんか、あらためて、汚い顔だな、と大苦笑。<br /><br />で、思わず、そう、この先十年のことを考えて、<br />柄にも無くお顔のお手入れを思い立った訳で。<br /><br />寝起きのむくみを払拭しようと、<br />氷のように冷たい水に顔を浸して１・２・３・４・５、とまるで息継ぎの練習。<br />で、<br />今度はアッチッチの蒸しタオルを覆面強盗にして、手を上げろ、のポーズ、<br />なんてやりながら、<br />泡立ったクリームを顔中に塗りたくっていきなりサンタクロース。<br />ほっほっほっほほー、とご機嫌になっていたら、<br />いきなり鼻の穴から泡を吸い込んでくしゃみを一発二発三発。<br />で、顔中を泡だらけにしてジョリジョリと髯剃り。<br />口下から顎から首から頬から耳の下から、<br />思わず陣地を拡大して目じりから額から眉間の狭間まで。<br />洗い流した途端、いきなり出現したツルツルに輝いた顔。<br />おおお、まるで大理石のようではありませんか。<br />これはいかにも珍しいぞ、と自分でも驚いて。<br />普段からかみさんから、髯が痛い髯が痛い、と言われていたが、<br />痛くない髯というのは、つまりはこれのことだったんだな、<br />なんて感心するうち、見る見るうちに顔中が火を噴くように膨れ初めて、<br />慌てて戸棚の後ろから探しだしたアフター・シェーブローション、<br />これでもかとばかりにぶっかけては擦り込んで、<br />うへええ、これも沁みるなあ、と変にはしゃいでいる自分が気味悪い。<br /><br />で、次は眉のお手入れ。<br />かみさんの毛抜き、<br />なかなか見つからなくて苦労をしたものの、<br />おっと、なんと大事なもの入れの中に隠してあったか、と。<br />で、そんな大切な毛抜きで眉毛を引っこ抜きながら、<br />いってってってって、と。まじ痛い。<br />女の子、こんなこと毎日やりながらなんで痛くないのかな。<br />そう言えば、口紅を忘れてもヘアブラシを忘れたにしても、<br />毛抜きだけは絶対に手放さない、<br />と言っていた子が居たっけかな、とか。<br />美とは痛みを伴うものなのか、<br />あるいは、もうずっとやってるから慣れちゃって痛くなくなってるのかな、<br />なんて思っているうちに、<br />ふと気がつくと、おっと、ちょっとやりすぎたかな、<br />と気づいた時には既に遅く、<br />いつのまにか目の前には遅れて来た暴走族、<br />或いは、かなーり盛りを過ぎたおかまバーのチーママ、みたいになっちゃって。<br /><br />ああ、大失敗だ、こんな姿では表には出れない、<br />と唖然としながらも、<br />まあいい、きょう日の餓鬼はみんなこんな感じだろう、<br />この際、おかまにでもなんでもなってやれ、<br />と、途端に開き直ったまま、<br />片手一杯のムースをえいやあ、とばかりに髪に塗りつけて。<br />おっと、こうやると生え際の地肌が目立つな、<br />おっと、こうやるとなんかいかにも爺臭いし、<br />おっと、こうやるとまるで前科１３犯。<br />おっ、ゴッドファーザー、おっ、大正デカダンス、<br />おっ、モヒカン・パンクス、おっ、花形満、<br />なんてやっているうちに、<br />いい加減に面倒くさくなって、結局はばさばさと掻き毟って終わり。<br /><br />ああ、やめたやめた、と出かけた写真屋。<br />そうそう、男が外見なんてものに気を取られてもろくなことはないぜ、と。<br />男は中身、ハートで勝負、なんて開き直ったまま歩く木枯らしの４２丁目。<br />あれ、でもなんか、<br />今日は道行く女の子がなんとなく俺を見ている風で見ていない風で。<br />もしかして、今日の俺ってちょっとは行けちゃってるとかしっちゃったりする訳？<br />なんて、思わずちょっとご機嫌。<br /><br />で、辿りついた写真屋さん。<br />急いで来た割に、えらく待たされて。<br />で、その間にも携帯に仕事の電話がじゃんじゃん。<br />そんなことをやっているうに、俄かな上機嫌もどこへやら。<br />あのなあ、と思わず溜息。<br />どうしてこう、どいつもこいつも上手く運んでくれないんだ、と。<br />なんかこう、ほんと、全て全て悪のスパイラル。<br />で、<br />ところで一体いつまで待たせるんだよ、この糞写真屋は！<br />なんて、またまた雲行きが怪しくなって来て、<br />で、実際の写真、呼ばれて椅子に座ったとたんにパシャリ。<br />はい出来ました、お勘定どうぞ、となんとも言えぬ早業。<br /><br />で、出来上がった写真。<br />思わず唖然！<br />絶句して声も出ず。<br /><br />だってさ、その写真。<br />顔がもう、見事なぐらいに歪んでいて。<br />左右がまるで対象じゃない。<br />それってもう、<br />いかにもいかにも、<br />ただのストレスアウトしたうだつの上がらない中年リーマン、<br />或いはノイローゼの失業者って感じ。<br /><br />改めて、<br />ストレスって顔に出るよな、というか、<br />改めて、<br />顔ってほんと、心の鏡。<br /><br />実は昔、友達から言われたことがあって、<br /><br />顔が左右対称じゃない奴って、<br />つまり、心で思っていることとやっていることの違う奴ら、<br />つまりは、不本意な人生を生きている奴ら、と。<br />それってつまりは、<br />恥の表出。つまりは、罪の表出。<br />だから、<br />顔の歪んでる奴には気をつけろ、と。<br />恥知らずの罪作りは、必ず人の幸せの足を引っ張ろうとするからさ、<br />なんて。<br /><br />それがこれ？つまり、それがこの俺ということ？<br /><br />なんかつくづく自分が哀しくなって来て。<br />いくらなんでも、<br />この写真だけは認める訳にはいかない、と思わず、<br />恥を忍んで、あの、撮りなおしてもらえませんか？と。<br /><br />で、ちょっと気を引き締めて、<br />そう、顎を引いて目を開いて、で、じっとカメラに視線を合わせて、<br />そう、写真屋などに負けてはいけない。<br />そう、頭の中のBGMはローリングストーンズ、<br />イメージとしては、<br />ギターをかきならずキース・リチャーズというよりは、<br />取り囲んだチンピラを前に不敵に笑うブライアン・ジョーンズと言った感じ。<br />てめえ、この野郎、来るなら来い、と。<br /><br />とやった、写真。<br />いきなりオカマのジャンキーロッカー。<br />ははは、と思わず大苦笑。<br />まあな、<br />俺的にはノイローゼの失業者よりは、ジャンキーの方がまだまし、<br />というものなんだけど。<br /><br />で、いかにもナードな写真屋のにいちゃん。<br />あれまあ、セクシーに撮れてるじゃない、なんておべんちゃら。<br />あのあな、てめえなんかに言われても嬉しくなんともねえよ、<br />と思いながら、<br />請求を見るとしっかり２枚分。<br />はいはい、判りましたよ、と。<br /><br />で、出来上がった写真、<br />改めてよくよく見直して見ると、<br /><br />あれ、これ、ちょっと眉毛がずれてねえか、とか、<br />髪の毛先があっちこっち向いて、<br />頬っぺたのにきびの跡が目立つな、とか、<br />目の下の皺とか、<br />黒ずんだ髯の剃り跡とか、<br />シャツの襟の皺とか、<br />で、極めつけ、<br />昔、殴られて歪んだ鼻が、なんかちょっとやっぱり気になってきて、<br />で、忘れた筈の怒りがまたムラムラと湧き上がってきて。<br />そう、俺、これがあるから鏡をあんまり見ない人になったんだよな、と。<br /><br />で、そう、改めて見直す俺のパスポート写真。<br />改めて、<br />おいおい、これだけやっても俺はここまで汚いか、と、<br />思わず感心する、というか、つまりは自分再発見。<br /><br />そう、俺、<br />言い訳する訳じゃないけど、<br />この仕事についてからほとんど外行きの面を作ることがなくなってさ。<br />だって、周りの奴ら、<br />ほんと、ほんと、まったくほんとうに、どうしようもなくナードな奴らばっかりなんだもん。<br />身なりに気を使わない、というか、<br />もう、ほとんど、冗談みたいにダサい奴ら。<br />俺、そんな奴らに囲まれているうちに、<br />いつの間にか俺自身もほとんど身なりを気にしなくなっていてさ。<br />改めて、<br />男が錆び付いていたんだな、と再認識。<br /><br />でね、<br />改めて感じたこと。<br /><br />女の子、つまり、俺の周りの女の子たち、<br />やっぱり、なんだかんだ言いながら、<br />ふと見るたびに、<br />おおお、いい女、と思わせるなにかがあって。<br /><br />で、まあ、顔立ちの良し悪しは確かにあれなんだけど、<br />例えば、やっぱり眉毛とかぴちっとしているし、<br />睫だってくるっと上を向いていて、<br />髪もいかにも艶々として輝くようだし。<br />ぜんぜん気を使っていなんです、<br />という薄めの化粧にしたって、<br />口紅のはみ出しもファンデーションの斑も無い訳で、<br />つまり、改めて考えるに、彼女達はやっぱり美人。<br />或いは、<br />美人であることに、やはり思い切り気を使っている、<br />というか、<br />そう、美しくある為に、日夜それなりにがんばっているんだな、と。<br />つまり、<br />オンナなんだよな、と、改めて。<br /><br />なんかそれ、まじ、見習うべきなのかな、とか。<br />思わず女の子たちが神々しく見えてきてしまって。<br /><br />で、そう言えばきょう日のニホンのガキ、<br />ますますおかまじみてきてさ。<br />なで肩に柳腰にオンナ物のシャツ着てお肌もつやつやで、<br />なんて、鼻で笑っていたけど、<br />やっぱりね、<br />男でも女でも、<br />汚いよりは綺麗であるに越したことはないな、と再認識。<br /><br />だってね、そう、周りを見渡せば判るけどさ、<br />身なりの良し悪しに関わらず、<br />汚さって、やっぱりそれ、貧困の表れ。<br />金持ちがどんなにどうでもいい格好をしても<br />やっぱりどっかしら品が良く見えたりするのは、<br />或いは、<br />田舎から出てきた観光客が、<br />センチュリー２１で買ったばかりのブランド服で身を固めたところで、<br />所詮はちんどん屋の仮装行列、服に着られて物笑い、<br />となるのは、<br />つまりは、貧困感、あるいは、気品、<br />いや、そんなものじゃなくて、<br />つまりは、そう、つまり、綺麗にする為に日頃から気を使っていたという、<br />その鍛錬の後、なんだよな、と。<br /><br />なんて、思わず、感心しながらも、<br />ふと鼻から顔を出した伸びた鼻毛を引き抜きながら、<br />なあに、男は中身で勝負、<br />なんて今更になってはただの言い訳。<br />その中身が、実際に鏡となって染み出してきているのが外見、<br />という奴で。<br /><br />外見の悪い奴はつまり中身も悪いということなのだよ、<br />なんて、真理に気づいてしまった途端、<br />ふと振り返る自分の姿。<br />この身体中から滲み出すような、このなんとも言えぬどす黒さ。<br />俺っていくつになっても腐れ貧乏ロッカー、そのもの。<br />若い頃はまだそれでも、<br />ライブハウスの入り口なんかで地べた座りしている限りは、<br />それなりに様にもなったのだろうが、<br />そう、俺ってもうそういう世界とは完全無縁の人。<br />どこでどう間違えたのか、<br />いつの間にやらただのリーマン、或いは、ただの、でさえない、<br />つまりは、半端なリーマン。<br />それってつまりは、歪んだ顔。<br />それってつまりは、不本意な人生ってこと？<br />嫌々、そんなこと、ある訳無い、<br />と思わず見つめる自分の姿。<br />ああ、どんな言い訳して観たところで、<br />このくたびれかただけは、もうまさにもうどうしようもない、という感じで。<br />つまりそれが俺自身。<br />思わず、だからどうだって言うんだよ、と舌打をひとつ。<br />俺ってますます自分がどうでもよくなっているんだな、<br />と、大苦笑してしまった訳で。<br /><br />地下鉄の中、改めてこの先１０年のパスポート写真を眺めながら、<br />向かいの窓ガラスに映る自身の姿と見比べて、<br />ああ、確かにね、と溜息。<br /><br />俺って実にこんな顔して生きていたんだな、と。<br />そんな歪んだ顔で送る人生に、お前は真面目に満足なのか、と。<br /><br />そろそろ真面目に考えたほうがいいぞ、という、<br />まさに座右の銘だな、と思わず感心してしまったのであつた。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-12-06T06:42:44+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>歪んだ顔</title>
<description> パスポートの更新用に写真を撮ったんだけど、できた写真を見て思わず唖然。あれえええ、これ、顔が歪んでいる！というか、そう、左右が全然対象じゃないんだよね。確かに、写真屋に向かいながら、この糞忙しい時によりによって、と苛ついていたのは事実。ストレスって顔に出るよな、というか、改めて、顔ってほんと、心の鏡。昔、友達から言われたことがあって、顔が左右対称じゃない奴って、つまり、心で思っていることとやってい
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<![CDATA[ パスポートの更新用に写真を撮ったんだけど、<br />できた写真を見て思わず唖然。<br /><br />あれえええ、これ、顔が歪んでいる！<br />というか、<br />そう、左右が全然対象じゃないんだよね。<br /><br />確かに、写真屋に向かいながら、<br />この糞忙しい時によりによって、と苛ついていたのは事実。<br /><br />ストレスって顔に出るよな、というか、<br />改めて、<br />顔ってほんと、心の鏡。<br /><br />昔、友達から言われたことがあって、<br />顔が左右対称じゃない奴って、<br />つまり、心で思っていることとやっていることの違う奴ら、<br />つまりは、不本意な人生を生きている奴ら、と。<br />だから、<br />顔の歪んでる奴には気をつけろ、みたいな。<br /><br />地下鉄に座って改めてその写真を眺めながら、<br />向かいの窓ガラスに映る自身の姿と見比べて、<br />ああ、確かにね、と変に納得。<br /><br />へえ、俺って実はこんな顔して生きていたのか、と。<br /><br />そろそろ真面目に考えたほうがいいぞ、という、<br />まさに座右の銘だな、と思わず感心してしまった。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-12-06T04:45:08+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>女の子ってほんと、いい匂いがするよね</title>
<description> あのさ、こないだ、改めて思ったんだけど、女の子ってほんと、いい匂いがするよね。あの匂い、髪の中、とか、首の後ろとか、襟元とかから漂う、あのなんとも言えぬ、柔らかい匂い。胸いっぱいに吸い込んだりすると、もう、なんか、ぼわーんと、それに包まれている気分になって、身体中から凝りとか澱とかが、じわーんと流れ出ていく感じがして。ああ癒されているな、と。もうそれだけで、身体中がぐにゃぐにゃ。これってもしかして
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<![CDATA[ あのさ、こないだ、改めて思ったんだけど、<br />女の子ってほんと、いい匂いがするよね。<br />あの匂い、髪の中、とか、首の後ろとか、襟元とかから漂う、<br />あのなんとも言えぬ、柔らかい匂い。<br />胸いっぱいに吸い込んだりすると、<br />もう、なんか、ぼわーんと、それに包まれている気分になって、<br />身体中から凝りとか澱とかが、じわーんと流れ出ていく感じがして。<br />ああ癒されているな、と。もうそれだけで、身体中がぐにゃぐにゃ。<br />これってもしかしてマヒカリ、みたいな感じなの、なんて思わず俄か神秘主義。<br />グラビアやらエッチビデオとかでいくらオンナのこを眺めていても<br />さすがにこの感覚までは判らないだろう、と。<br /><br />そう言えば雨の日にあいつの肩にかけてやったジャケット、<br />ふと羽織ってみると、なんか奥から凄くいい匂いがしてさ。<br />それはいつもつけているコロンとか、化粧品とか、シャンプーの匂いじゃなくて、<br />つまりはあいつの匂い。<br />それに気がついたとき、思わず、あああ、と膝が抜けるような気がしたっけ。<br />もっとこの匂いに包まれていたい、と思わず涙が滲みそうになったり。<br /><br />そう、女の子って本当にいい匂いがする。<br />でもさ、<br />それが実は不思議なことに、<br />そんな匂い、好きな子のじゃないと全然効かないんだよね、これが。<br />それがまた不思議なことでさ。<br />どうしてなんだろうね。<br /> ]]>
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<dc:subject>嘗て知った結末</dc:subject>
<dc:date>2008-12-06T04:34:38+09:00</dc:date>
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<title>歯医者の診察台で、変な着メロについて考える</title>
<description> 歯医者に行くと、いつも寝てしまう。麻酔なんてした日には一撃で、治療をしながら自分のいびきで目が覚めたことがある。今日もクリーニングなんてものに行ったのだが、診察台に寝かされて、眩しいライトに目を瞑っているうちに夢心地。なんかどこかで犬の鳴き声がして、あれ、携帯かな、とか変なことを思っていて。そう言えば、動物の鳴き声の着メロってないよな、なんてことを考えていて。猫の、ニャーニャーは、聞こえないかもし
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<![CDATA[ 歯医者に行くと、いつも寝てしまう。<br />麻酔なんてした日には一撃で、<br />治療をしながら自分のいびきで目が覚めたことがある。<br /><br />今日もクリーニングなんてものに行ったのだが、<br />診察台に寝かされて、眩しいライトに目を瞑っているうちに夢心地。<br /><br />なんかどこかで犬の鳴き声がして、<br />あれ、携帯かな、とか変なことを思っていて。<br />そう言えば、動物の鳴き声の着メロってないよな、<br />なんてことを考えていて。<br />猫の、ニャーニャーは、聞こえないかもしれないから、<br />ワンワンワンワンワン、のキチガイ犬、とか。<br />豚のブイブイブイブイは、まさに振動音。<br />キーキーキーの山猿の音はあまりに耳障りだけど、<br />パオーと響く象の雄叫びだったら思わずすぐに電話に出ちゃうよな、とか。<br /><br />で、そしてら、<br />だったら、<br />八百屋の声でもいいんじゃないのかな、<br />はーい、はーい、イラッシャイイラッシャイイラッシャイ、っていうあの掛け声、とか。<br />だったらタケヤー、さお竹、でも良かったりして。<br />だったら、ピンポーン、ちわー、配達でーす、でも良くて。<br />で、団地妻のアヘアヘ、アンアンアン、イーイーイッチャウイッチャウ、<br />はこれはどこにでもありそうだけど、<br />恫喝するヤクザ、コラ！起きんかい！なめくさっとるんかい、このボケが、<br />は、ちょっと趣味が悪すぎか。<br /><br />でもさ、だったらだったら、<br />オナラの音の着メロがあってもいいじゃないのかな、とか。<br />静まり返ったオフィスの中で、<br />あるいはこの歯医者の診察台の上で、<br />いきなりポケットの奥から鳴り響く、ブー、とオナラの音。<br />おっとぉ！と思わず飛び上がってしまったり、なんて。<br />割と微笑ましくてよくない？なんて、ことを考えていたら、<br />なんとなとなくひっひっひ、と笑いたくなって。<br /><br />あれ、これ笛のテストじゃんか、と。<br />笑っちゃいけない時に限って笑いたくなる、<br />俺の悪い癖。<br /><br />思わず、あの、すみません、と口を濯がせてもらって。<br />で、正直に、<br />あの、オナラの音の着メロがあったら素敵だと思いませんか？<br />と、言おうとして、<br />言ったところでどうなる、馬鹿かこいつは、と思われるのが落ちか、<br />と思った途端にぜんぜん面白くなくなって、<br />で、再び、はい、口を開けてください、で夢心地。<br /><br />ああ、俺は歯医者が嫌いだ。笑いたい時に限って変な事ばかり考えてしまうから、と。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-12-06T04:17:32+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>SICKDAY</title>
<description> 最近ちょっとニホンの知人に不幸が相次いでさ。で、今日は柄にも無くSICKDAYなんてものを取って、健康診断なるものに行って来た。案内された診察室の個室で待たされている間、紙のローブに着替えさせられてやることもなく、なんとなくスカスカして心もとない紙ローブ。時間を持て余して暇つぶしに、診察台の上で腹筋とか柔軟とかをやっていたんだけど、その間にふと眠くなって、で、変な夢を見た。この手術を受ければ一生にわたっ
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<![CDATA[ 最近ちょっとニホンの知人に不幸が相次いでさ。<br />で、今日は柄にも無くSICKDAYなんてものを取って、<br />健康診断なるものに行って来た。<br /><br />案内された診察室の個室で待たされている間、<br />紙のローブに着替えさせられてやることもなく、<br />なんとなくスカスカして心もとない紙ローブ。<br />時間を持て余して暇つぶしに、<br />診察台の上で腹筋とか柔軟とかをやっていたんだけど、<br />その間にふと眠くなって、で、変な夢を見た。<br /><br />この手術を受ければ一生にわたって女要らず。<br />その名も自分フェラチオ手術によって、<br />一生涯、最高の快楽を保障します。<br />みたいな（笑<br /><br />で、なんとなく、<br />背中を丸めて自分フェラチオに没頭するおさーんのイメージなんかが脳裏に浮かんで来て、<br />夢の中でひっひっひとちんけ笑い。<br />でも、男だったらまだしも、もしかして女版のそれ。<br />女版自分クンニってのだと、<br />もう背中の丸め方が半端じゃなくて、それってまさに便所虫状態。<br />これは凄いな、苦行だな、なんて思っていたら、<br />はあい、お待たせしました、と先生のご入室。<br /><br />どこか悪いところありますか？<br />いや、あの、ぜんぜんありません。<br />はーい、じゃあ、血圧と脈拍調べますので、<br />なんてのを、寝ぼけた頭で言われるままにはいはいとやっていたら。<br />はい、では横になってください。<br />で、なんとなく足物のスカスカする紙ローブ、<br />その裾を開かれて、<br />はい、では、お腹押しますよ、はーい。<br />痛いところ無いですか？いやあの、くすぐったいだけで、<br />とか、まあ間の抜けた会話。<br /><br />で、はい、では、と、<br />パンツの中に手を突っ込まれたかと思うと、<br />無骨な手でいきなりキンタマをむんずと掴まれてぐりぐり。<br />思わず、そう、思わず、<br />キャッキャッキャッキャッキャ、と猿笑い。<br />で、身を捩って、てめえ、何するんだ、と思わず怒鳴ってしまった。<br />あ、いや、これ、前立腺の検査で、<br />と困り顔のお医者さん。<br />前立腺？んだそれ、と照れ隠ししながらも、<br />ちょっとちょっと、それ駄目、やめてください、とまじで懇願。<br />いや、だから、前立腺の、<br />いや、だから、それ結構です、と。<br />そんな押し問答の末、<br />痛いところないですか？<br />いや、あの、くすぐったいだけで。<br />しこりとか無いですか？<br />無い無い、だからやめて。<br />もしかして、女の先生だったらOKとか？<br />まさか、そういう問題じゃないですよ、と、<br />思わず身を捩って診察台を飛び降りて。<br /><br />まあ、その年齢でそれだけ元気なら大丈夫。<br />それぐらい自分が一番よく知っています。<br />ならまあ、そういう訳で、とお医者さん。<br /><br />では、看護婦がサイケツとニョーケンサに来ますので、<br />その後、上の部屋のレントゲン撮って帰ってください、と。<br /><br />思わず一人残された診察室で胸を撫で下ろして。<br />んだよ、汗かいちゃったよ、と。<br />俺って割りと可愛いところあるな、なんて。<br /><br />で、次に入ってきた中年の看護婦さん。<br /><br />はい、ではこのコップと、これで、オニョーのデルサキを拭いてください、<br />とケンタでもらえる紙濡れナプキンを渡されて。<br />え？あの、なんですか？<br />ですから、あの、オニョーのデルサキ。<br />オニョー？デルサキ？それ日本語ですか？<br />ですから、<br />ああ、チンチンですか？<br />まあ、その、そうですね、と仏頂面。<br />え、だから、チンチン？とそれ以上繰り返したらただのセクハラ。<br />こんなおばはんにセクハラしてもしょうがない、と、言われるままにトイレに入って、<br />ああ、と思わず、オニョーのデルサキ。<br />そう言えば最近めっきりご無沙汰かな、なんて。<br /><br />でもさ、かみさんに触られてもぜんぜん大丈夫なこのオニョーのデルサキ。<br />よりによってあんな中年おやじに触られて身を捩ってしまうとは俺も情けない、<br />なんか人間って妙だよな、と。<br /><br />ちょっと変な経験をしたSICKDAYであつた。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-12-06T04:00:39+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>大恐慌～何もかも失ってしまった時に身体一つでできること、についてちょっと考えてみ</title>
<description> 世の中、不況だそうで。しかも大恐慌ってな噂もあって。実際の大恐慌がいったいどんな按配なのか、ちょっとイメージが沸かないところがありますが。で、例えば、何もかも失ってしまった時、身体一つでできること、についてちょっと考えてみると、まあ一般的には、男はドカチン、女はパンパン（またその逆も可）と言うのが定番。ですが、これはちょっと面白みが無さ杉。どうせなら、もうちょっと自分らしさみたいなものを考えてみた
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<![CDATA[ 世の中、不況だそうで。<br />しかも大恐慌ってな噂もあって。<br />実際の大恐慌がいったいどんな按配なのか、<br />ちょっとイメージが沸かないところがありますが。<br /><br />で、例えば、<br />何もかも失ってしまった時、<br />身体一つでできること、についてちょっと考えてみると、<br /><br />まあ一般的には、<br />男はドカチン、女はパンパン（またその逆も可）<br />と言うのが定番。<br /><br />ですが、これはちょっと面白みが無さ杉。<br /><br />どうせなら、<br />もうちょっと自分らしさみたいなものを考えてみたい。<br /><br />で、俺のばやい。<br /><br />「バンドマン」<br />まあＲＯＣＫ系に限ればテクにはちょっと自信があるけど、<br />あ、でも、そう言えば、ショケンができない。<br /><br />「テニスコーチ」<br />冷静に考えてみると、やっぱり俺、それほど上手くない。<br />それにタイブレークのルールも知らないぐらいで（笑<br />うーん。やっぱり下手の横好きと言う奴。<br /><br />「PC修理」<br />うん、これはいけるかも。でもつまらなそうだな。<br /><br />「用心棒」<br />幾らがんばってみても、所詮はしろうと相手が限界でしょうねえ。<br /><br />なら<br />「口喧嘩師」<br />あ、これ、端的に言ってただの弁護士。なあんだ。<br /><br />「ポン引き」<br />逆に女の子のパシリにされそう<br /><br />「タクシーの運転手」<br />方向音痴なのでGPSがあればなんとか<br /><br />「空き缶あつめ」<br />根気がないからなあ<br /><br />「賭けバックギャモン師」<br />これもしろうと相手なら。<br />でも賽の目を動かせなくっちゃ駄目ですね。<br /><br />「ドラッグディーラー」<br />売る前に全部使い切ってしまう、という最悪のパターンか。<br /><br />「似顔絵画家」<br />出来上がったとたん逆にぶん殴られそうな気もする<br /><br />「犬の散歩師」<br />人間の女性には鼻もひっかけられないが、<br />どういう訳だか犬にだけは大人気のたかみいくん。<br />うんうん、これいけるかも。ただお金を払ってくれるのは人間なんだよね。<br /><br />「バイクメッセンジャー」<br />さすがに冬の寒空の下をちゃりんこコキコキってのは辛そうですねえ。<br /><br />「日本語教師」<br />あ、その前に正しい英語が喋れない<br /><br />うーん、手詰まりですねえ。<br />このままでは割と簡単に進退窮まっちゃう気がする。<br /><br />で、ちょっとお知恵を拝借でググッてみると、<br /><br />「食」の分野であれば、寿司職人、和菓子職人、パン職人<br />「医」の分野であれば、あんま・マッサージ、指圧士、整体士<br />「美」の分野であれば、美容師、理容師、ネイルアーティスト<br />「衣」の分野であれば、和裁、洋裁、リフォーマー<br />「住」の分野であれば、大工、電気工事士、左官、内装工など<br /><br />うーん、ひとつも引っかからないなあ。<br /><br />どうしよう。煮詰まってきた。<br />ので、もう寝ます。<br /><br />ああ、寝ているだけの仕事ってないのかな・・・<br />ああ、それってホームレスだ。おいおい。  ]]>
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<dc:subject>アメリカ</dc:subject>
<dc:date>2008-12-03T19:58:20+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>零下１０℃下でのテニス</title>
<description> 朝起きたら１１時。完全に寝ぼけたまま珈琲をいれて、煙草をくわえてキッチンの窓を開けたら、おっと、いきなり吹き込む凍りの刃。これはこれは、と苦笑い。そう、NEWYORK先週からいきなり寒くなってさ、４０度のポカポカの秋から、一夜明けたら突如零下１０度の世界。あのなあ、と。で、今日はテニスは無理だな、とメールなんて開けてみて、したら日本に帰った友達からこんな写真が届いていた。一人ラーメンライス・・・おいおい
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<![CDATA[ 朝起きたら１１時。<br />完全に寝ぼけたまま珈琲をいれて、<br />煙草をくわえてキッチンの窓を開けたら、<br />おっと、いきなり吹き込む凍りの刃。<br />これはこれは、と苦笑い。<br />そう、NEWYORK先週からいきなり寒くなってさ、<br />４０度のポカポカの秋から、<br />一夜明けたら突如零下１０度の世界。<br />あのなあ、と。<br />で、今日はテニスは無理だな、<br />とメールなんて開けてみて、<br />したら日本に帰った友達からこんな写真が届いていた。<br />一人ラーメンライス・・・<br />おいおい。随分美味そうだね、なんて。思わず朝から生唾ごっくん。<br />でもね、<br />そう、食事の良し悪しなんて、<br />実は大した問題じゃなくてさ。<br />それが何であっても、<br />一番のご馳走って、やっぱり好きな人と一緒に食べること！<br />これに尽きる。ほんと、これに尽きる。<br />仕事先のお付き合いで連れて行かれた高級料理、なんかより、<br />ザガットで星がいくつの、なんてうんちくを聞かされるよりも、<br />やっぱりね、<br />一番のご馳走は大好きな人。<br />素敵な笑顔と楽しいおしゃべりと、<br />そんな人と食べるラーメンやら雑炊やらの方が、<br />高級うんたら、なんかより、<br />やっぱりずっとずっとずっとおいしい。<br />君の笑顔が一番のご馳走、なんてちょっとすかし過ぎだけど、<br />いや、これ、まじで、本当に。<br />好きな人の笑顔が、この世の一番のご馳走。<br />これ以外ないよね。あるべきじゃない、と言うか。<br /><br />なのでまたまた性懲りもなく、<br />おーい、ご飯食べない？ランチでもディナーでも、電話くれよー、<br />なんてメール書いていたら、<br />いきなり電話！<br />おおおおお、早い、早すぎ、メールも出していないうちから、<br />これぞまさに以心伝心、と思いきや、<br />あれ、なんだこの番号、と携帯をあけるといきなり野太い声。<br /><br />へい、と、一言。<br />いつまでも寝てるんじゃねえぞ、くそったれ、と来た。<br />あのなあ、と。<br />俺、今起きたばっかりだし、もしかしたら約束もあるかもしれないし、<br />それにそれに、おい、今日は外の気温はいったい何度なんだよ、と。<br />そんな言い訳、聞く耳持たず。<br />寒いだろ？<br />ああ、寒いぜ。冬だからな。<br />で、お前いまどこにいるんだよ。<br />テニスコートに決ってるだろう？土曜日じゃねえか、と。<br />こいつなあ、とますますキチガイ・・<br />思わず言葉を失って溜息をついたその隙に、<br />じゃな、待ってるぜ、急げよ、と吐き捨ててブチ切りしやがった。<br /><br />という訳で、渋々、本当に渋々。<br />飲みかけの珈琲を一気に飲み干して、<br />Tシャツの上から厚手のスエット、その上からフリースのベストを着て、<br />その上からダウンジャケットを羽織って、と、まるで南極探検隊。<br /><br />気温は３０度＝－１度、とあるけど、<br />おいおい、良く見ると風が強くて、<br />で、体感気温、１７度＝－１０度って出てるぜ。<br />－１０度？なんだよそれ、と、首を傾げながら自転車の人。<br />あれ、なんだよ、割と大丈夫そうだな、と走り始めたとたん、<br />いきなり吹き付けてくる北風、<br />思わず、雄叫び！おおおおおおお！<br />これはこれは、と。<br />思わず息を止めて、で、うぅぅん、これはちょっと危なそうだぞ、と。<br /><br />で、辿りついたテニスコート。<br />当然のことながら誰もいない。<br />僅かに残った陽だまりの中に犬、<br />というより冬眠中のクマのように座り込んだ馬鹿が一人。<br /><br />おかしいのは、その周りに、ハトからリスからが取り囲んでいて、<br />なんだよお前、いつからドリトル先生になったんだよ、と。<br /><br />という訳で、始まりました零下１０度下でのテニス。<br /><br />まずはこの着膨れ。身体が回らない。膝が曲がらない。<br />で、ボールがぜんぜん弾まない。<br />ラケットに当たるたびに、バスン、でも、パカーン、でもなく、<br />ゴツっと鳴って、でスピンがまったくかからない。<br />すっぽ抜けのバックアウトか、当たりそこねの２バウンドばかり。<br />なだこれ、と。<br />おまけにこの風。真正面からいきなり吹き付けてくるこの氷の刃。<br />顔全体が一瞬のうちにガビガビに凍りついてしまって。<br />ネットに落ちたボールが、コロコロと転がって、<br />それがいきなりネズミのように走り初めて。<br />で、いきなりコートを横切る枯葉の塔。<br />つむじ風に巻かれた竜巻が、ひょろひょろとよろめきながら、<br />ネットの前を横切って、<br />で、その中からいきなり黄色いボールが飛び出してくる、と。<br /><br />ああ、身体が硬い。硬すぎる。<br />全然ウォーミングアップをやっていない上に、<br />寒くて筋肉がコチンコチン。<br />サイドに振られるたびに、もう足を踏み出すのも嫌になってきて、<br />で、おまけに左手がもう寒いとか冷たいとかじゃない、<br />ただたんに痛い。そう、とても痛い。<br />そのうち指先が痺れてきて、そのうち右手も痺れてきて、<br />そのうち足のつま先も痺れてきて、おおおおお、と雄叫び。<br />ぜんぜん、ぜんぜん、上手く行かない！球が走らない！<br /><br />したところが、どういう訳だか相方のクマ、<br />なぜか今日は異様に調子がいい。<br />追い風をいいことに、当たりそこねの短い球を、<br />右に左にこれ見よがしに振り回してきやがって、<br />苦し紛れに返すちょん切りスライスを、<br />待ち構えていたように全てサイドにウイナーで持って行かれて。<br />くそったれ、と歯軋り。そのうち、おおおお、と雄叫び。<br />そのうち、馬鹿やろう！と怒鳴り声。だぁぁぁぁあ、と叫び声。<br />コートマナーもなにもあったものじゃない。<br />まあいいじゃねえか、どうせ誰もいないんだから、<br />といつのまにか怒鳴りあい。<br />そのうち、滝のように流れ始めた鼻水、<br />アガシじゃないが手鼻をかむたびに、<br />その手鼻がコートの端にいつまでいつまでも残っていて、<br />ふとみると、おおおお、凍ってる！<br />と驚いたとたんに吹き付ける突風。<br />目も開けれず、呼吸するたびに鼻の穴が痛い。<br />もう顔と言わず手と言わず足と言わず、<br />全身が痛いのを通りこして感覚が失せてきて。<br /><br />そんな俺に、<br />どうした、もう終わりか？根性ねえな、ニホンジン、とせせら笑い。<br />んだこの野郎、と歯軋りしながらも、<br />この寒さ、この風、この身体、あああ、もう死にたい。<br />思わず、来るんじゃなかった、と。<br />あああ、こないだのラーメン、美味しかったな、<br />と、冬枯れの空におもわずあの子の笑顔が浮かんだ途端、<br />ばしっとばかりに股間に強烈な一撃。<br />馬鹿、どこ見てんだよ、と。<br />つくづく、つくづく、俺はこいつが嫌いだ、と。<br />うっし、<br />かくなるうえは、もう容赦はしねえぞ、と。<br />スライスだスピンだ、なんて眠たくなる。<br />全てのサーブを全てフラットで叩き込んで、<br />風を切るちょん切りスライスで前に後ろにふり回し、<br />深いトップスピンで思い切り仰け反らせて、<br />で、決まりはおちょくりドロップショット。<br />うらうら、クマ公、もっと走らねえか、と。<br /><br />という訳で、零下１０度。<br />いつのまにか汗びっしょり。<br />スエットからもフリースからもまるで汗が滴るようで、<br />いつのまにやら全身から湯気がモアモアと立ち上って。<br />という訳で夕暮れまで。<br /><br />いやあ、結構できたな、と笑ったクマ公。<br />寒さも風もそ知らぬ顔。<br />いやあ、ほんと、白人って寒さに強い、<br />と思っていたら、<br />え？ロシアン？お前、ロシア人なの？と。<br />ああ、そうだよ。俺はロシア人だ。<br />あれまあ、アメリカ人かと思っていた。<br />だから、ロシア系アメリカ人なんだよ。判るか、と。<br />この国の人間はすべて、なんとか系がつく訳で。<br />だって移民の国だからな。<br />という訳で、俺はロシア系、という訳だ、と。<br />なあんだ、通りで、と思わず納得。<br /><br />じゃな、また明日、と別れた途端、<br />全身の汗がぞぞぞぞっと冷え始めて、<br />やばいやばい、と羽織ったダウンジャケット、<br />うへええ、内側の汗が凍ってる！！<br /><br />という訳で整理運動もなにもかなぐりすてて辿りついたアパート。<br />ドアマンから隣人からに、<br />うへえ、こんな日にテニス？と呆れられる、と言うよりも、<br />このひと、ちょっと大丈夫か？と疑わしい目で見られながら、<br />転がりこんだ部屋の暖かいこと。<br />濡れたシャツを脱ぎ捨てて、<br />全身をガタガタ震わせながらシャワーに飛び込んだら、<br />おおおおおお、極楽極楽、<br />と思いきや、あれあれあれ、と思う間に、<br />なんか全身が痒くなってきて。<br />手から足からゴシゴシと擦っているうちにだんだん皮がすりむけてきて、<br />なんだよなんだよ、まるでアトピーにかかっちゃったみたい。<br />なんて笑っていたら、<br />おっと、いきなり足の指がピキーンと突っ張って、<br />おっと、攣った攣った、と驚いた途端、<br />おっと、いきなり脹脛がピキーンと凍りついて、<br />お、ヤバイ、と思った途端、太ももから腹筋から、<br />腕から肩から指先からが、まるで雪崩を起すように強張り初め、<br />うひゃああ、これはまさに全身緊縛、まさに金縛り状態。<br />濡れた身体のまま転がり出て、<br />テニスバッグの中からスポーツクリーム、<br />風呂に入ったばかりの身体にこれでもか、と塗りたくって、<br />おっと、あっちっちっちっちっち、とこれまた転げ回って、<br />動くな、動くな、落ち着け落ち着け、と呟きながら、<br />床の真ん中に全裸で横たわったまま、<br />見つめる部屋の天井、ずいぶんと皹だらけだな、なんて思っているうちに、<br />なんかいつの間にか眠くなって来て・・・<br /><br />はっと目を覚ますと真っ暗な部屋。<br />全裸のまま床に大の字。<br />寒い、風邪引いた、と思ったとたんにくしゃみを２０連発。<br />ああ、腹減った、と思い返して、<br />床に転がった携帯、に、メッセージはなし・・・<br />ああ、今日も一人飯か、と、溜息を一つ。<br /><br />暗い部屋の中、煌々と灯るモニター一面に、<br />映し出されたラーメンライスの写真。<br /><br />幸せってなんだっけなんだっけ、ポン酢醤油のあることさ、<br />なんて、もう何十年も前のCMソングを思い出して、<br />ああ、いまごろあいつは誰とご飯を食べてるのかな、なんて、<br />そう考えるとちょっと悲しくなってきて、<br />なんて思ったとたんにまたまたくしゃみを２０連発。<br />そうそう、こんなことばかりはしていられない。<br /><br />ひとりでもなんでも、ラーメンでもステーキでも、<br />とりあえず人間は生きている限りは何かを食わなくっちゃいけない。<br />それは食事、というよりも餌、餌というよりも燃料。<br /><br />いつまでも無いものねだりのダダをこねていないで、<br />そう、そろそろ真面目に一人暮らしを始めなくてはいけないな、と。<br /><br />おかげさまでこの一週間で、ちょっと出っ張ってきていたお腹が、<br />またまたペタンコになりました。<br /><br /><br />じゃねじゃね<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T07:05:06+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>日本の歌が耳障りな訳</title>
<description> そうそう、で、日本の歌が、耳障りだって話、思うに、声質、とか、そういう問題じゃなくて、決定的に歌い込みが足りないだけ、だと思うよ。練習が足り無すぎる、というか、自分の声が作られるほどに歌い込んでない、と。そのレベルの実力でメディアに乗れるっていうのからして、やっぱりニホンは音楽のレベルが低いんだよ、と端的に思う。 或いは、歌い込み的な上手い歌手を、ニホンは求めていない、と。そんながんばった、重たい
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<![CDATA[ そうそう、で、日本の歌が、耳障りだって話、<br />思うに、声質、とか、そういう問題じゃなくて、<br />決定的に歌い込みが足りないだけ、だと思うよ。<br />練習が足り無すぎる、というか、<br />自分の声が作られるほどに歌い込んでない、と。<br />そのレベルの実力でメディアに乗れるっていうのからして、<br />やっぱりニホンは音楽のレベルが低いんだよ、<br />と端的に思う。<br /> <br />或いは、歌い込み的な上手い歌手を、<br />ニホンは求めていない、と。<br />そんながんばった、重たい音じゃなくて、<br />もっと、どうでもいい、つまり、本と、どうでもいい音しか求めてないんだろうな、と。<br />つまり、<br />そう、音に鈍い人たち、なんだよ。<br />音楽を必要としてない人ばかり、なんだよ、<br />なんて言っちゃったら言いすぎだな。<br /> <br />なんかかみさんいないんで久しぶりに酔っ払ってたら、<br />なんか最近不良じゃねえな、とつくづく思ってさ。<br />で、<br />ふと気づくと俺の聴いている音楽、ぜんぜん不良っぽくなくてさ、<br />なんていうか、やばくない、というか、尖がってないというか、<br />少なくとも、今一番の不良、が聴く音楽じゃねえな、とか<br /> <br />で、色々探しまわした結果、ＴＯＰ４０だったよ。<br />ダンス系のＰＯＰＳとＨＩＰＨＯＰのＴＯＰ４０．<br /> <br />やっぱり時代は進歩してるんだな、とつくづく思った。<br /> <br />俺、キャッチアップしているのかな、<br />なんて、<br />思わずわが身を振り返っちゃったぜ（笑<br />  ]]>
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<dc:subject>音楽</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T07:02:20+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>夜道を塞ぐ金網に激突</title>
<description> こないだの会社の帰り、残業明けの９時過ぎ。憂さを晴らそうとＩＰＯＤで大音響でロッキンロールなんて聴きながら、イーストリバー沿いの公園をかっ飛ばしていたのだが、灯りの消えた夜道、すれ違う時になってふとジョガーやら他のちゃりんこやらの姿が見えて、おっと、なんて苦笑い。そう、ここ暗いんだよ。電灯なにもないし、と。でもこの時間、しかもこの寒さ、そうそうと人がいるって訳であるまいだろうし。なんて、そうちょと
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<![CDATA[ こないだの会社の帰り、<br />残業明けの９時過ぎ。<br />憂さを晴らそうとＩＰＯＤで大音響でロッキンロールなんて聴きながら、<br />イーストリバー沿いの公園をかっ飛ばしていたのだが、<br />灯りの消えた夜道、<br />すれ違う時になってふとジョガーやら他のちゃりんこやらの姿が見えて、<br />おっと、なんて苦笑い。<br />そう、ここ暗いんだよ。電灯なにもないし、と。<br />でもこの時間、しかもこの寒さ、<br />そうそうと人がいるって訳であるまいだろうし。<br />なんて、<br />そうちょと調子に乗りながら、<br />思わず、両手離しでエアーギターなんてしちゃっているとき、<br />突如、<br />本当に、まさに突如、<br />身体が壁に叩きつけられた。<br /><br />いや、ぶつかる直前、判っていた。<br />目の前に通りを塞ぐ金網が立ちふさがっていることを。<br />ブレーキを踏む暇もなくもろに顔から突っ込んで、<br />思わず身体ごと持っていかれてまさに大の字。<br />で、自転車がはじけ飛んで、<br />そのまま下半身も持っていかれて。<br />しばらくそこに張り付いていたんじゃないか、というぐらい。<br />まさに、カートゥーンの、バックスバニーそのもの。<br />トムとジェリーそのもの。<br />目の前の火花が、頭のまわりのピヨピヨが去るのを待って、<br />くそ、と立ち上がりながら、まあ生きていて良かった、と苦笑い。<br />自転車、ハンドルが曲がって、ライトが飛び散って、<br />カバンの中身が散乱はしているが、<br />とりあえず、パンクはしていなし、財布と煙草と携帯は見つかったし、で一安心。<br />あのなあ、と、改めて。<br />なんで夜道にいきなり金網張ってるんだよ、と。<br />その無茶苦茶さに、思わず苦笑い、それを通りこして高笑い。<br />おいおい、ＮＥＷＹＯＲＫ、なかなかやってくれるな、相変わらず、と。<br />煙草に火をつけて、<br />改めて右手の甲を引っかいて、肩が痺れていて、<br />膝の上をハンドルでしたたかに打ち付けていて、<br />で、極めつけは顔の右側半分に思い切り金網の跡の蚯蚓腫れ。<br />あのなあ、と、思わず深く煙を吐き出して、<br />で、金網に向けて思い切りＫＩＣＫ。<br />したとたんに靴のつま先が痺れて、ああ、ここも打っていたのか、と。<br />さすがに馬鹿らしくなって。<br />でもまあ、あれだけ酷くぶつかったにしては、<br />骨は折れてないし、自転車も壊れていないし、<br />まあいいじゃねえか、顔ぐらいなら、と。<br />血の味はするが歯は折れてないし。<br />鼻血は滲んでいるが曲がってはいないみたいだし。<br />という訳で、再び自転車の人。<br />ウィールも曲がっていないし、ハンドルも折れていない。<br />後輪のギアからキーキー音がするのは今に始まったことじゃないし、<br />なによりパンクしていないってのが一番うれしい。<br /><br />でも改めて、<br />本当に改めて、<br />なんだって夜道の真ん中に金網なんか張ってあるんだよ、と。<br />工事中、であることはわかるのだが、<br />つまり、<br />これで金網がなかったら穴の底にまっさかさまって状況もあったとしたら、<br />それはそれで金網があってくれて良かった、となる訳で。<br />まあＮＥＷＹＯＲＫだったらそれぐらいもありえる、と。<br /><br />でもね、痺れた頬に顔をゆがめながら、<br />歯茎に滲んだ血の味が薄くなっていくのを感じながら、<br />ちょっと久しぶりに、ＮＥＷＹＯＲＫらしい体験をさせてもらった、<br />と、ちょっと嬉しかったりもした。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T06:45:32+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>父親の語るべき夢</title>
<description> 父親の語るべき夢、或いは、こんな話を父親に語って欲しかったって夢、俺の場合もしかして、それって、航海士、の話だったかもしれない。海があって、まだ見ぬ大陸があって、風が吹いて、波が立って、さあ、いざ行かん、夢の大陸へ、みたいなさ。つまり、冒険の物語。見果てぬ夢の物語。俺の親父は苦労人だったから、ことあるごとに、人生は辛いぞ、みたいなことばかり言っていたが、つまりそれ、生きていてつまらない、つまり、自
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<![CDATA[ 父親の語るべき夢、<br />或いは、こんな話を父親に語って欲しかったって夢、<br />俺の場合もしかして、<br />それって、航海士、の話だったかもしれない。<br />海があって、まだ見ぬ大陸があって、<br />風が吹いて、波が立って、<br />さあ、いざ行かん、夢の大陸へ、<br />みたいなさ。<br />つまり、冒険の物語。見果てぬ夢の物語。<br /><br />俺の親父は苦労人だったから、<br />ことあるごとに、<br />人生は辛いぞ、みたいなことばかり言っていたが、<br />つまりそれ、<br />生きていてつまらない、<br />つまり、自分の人生がつまらない、ということを、<br />子供とシェアしたかっただけの話か、と。<br /><br />俺と親父のすれ違いはつまりはそれだ。<br />子供には夢を語るべきだ。<br />例えそれが嘘だったとしても、だ。<br />そして、<br />人生は楽しい、と言ってやるべきだ。<br />早くオトナになれ、面白いぞ、と。<br /><br />という訳で、<br />俺は勝手に冒険の旅に出た。<br />最初は駅のホームで寝る、ぐらいのところだったが、<br />街をうろつき、バイトを探し、<br />ビル街の風に煽られながら人に頼り、助けられ、<br />そうやって旅を続けながら、<br />愛すべき人に会って、憎むべき人に会って、<br />笑って怒って、得て失って、<br />金に困って、女に困って、仕事に困って、<br />とやっているうちに、<br />その旅っていうのがつまりは、<br />オトナになる、ということなんだな、<br />と気づいたのはつい最近。<br /><br />で、俺はまだ旅を続けてる。<br />浮世草のように枯れ草のように、<br />でも、一人で生きてる。<br />世知辛い世の中、<br />騙し騙されしながらそれでもなんとか生き抜いている。<br />楽なだけ、ではないが、辛いことばかりじゃない。<br />幸せ一杯でもないが、たまにはそれを感じることもある。<br />まじめ一途にやってるつもりはさらさらないが、<br />そうそうと不真面目ばかりとも思っていない。<br />刑務所にも入っていないし、<br />給料は安いが仕事は続けているし、<br />離婚だってしていない。<br /><br />そう、かみさんがいてくれれば俺はなんとかがんばれる、<br />といまでも思っているし。<br /><br />そしてそんなかみさんと俺はいまでも航海士の夢を語りあっている。<br />海を越えて山を越えて、さあ、いざ行かん、夢の大陸へ、<br />つまり、冒険の物語。<br /><br />この先、なにがあったとしても、<br />棺桶の蓋に釘が打たれる寸前には<br />ああああ、面白かった、<br />と叫んでやりたい。<br />意地でも叫んでやるぞ、と思っている。<br /> ]]>
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<dc:subject>今日の格言</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T06:09:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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<title>女はしょせん、打算のかたまり</title>
<description> 女はしょせん、打算のかたまり。少女でさえ、実は打算のかたまり。女になって、それこそ、いけいけの打算。で、安定着地を目指し始めておばさんが入り、おばさんになって初めて、己の打算を包み隠さず全面的に表にだしてくる、と。或いは子供を育てるためにそうなっていくのだろうな。子供はそんな母親の打算愛に守られながら、成長をするわけで。で、そんな打算を低俗だ、と、夢を語るのが父親。で、父親が夢を語れなくなったので
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<![CDATA[ 女はしょせん、打算のかたまり。<br />少女でさえ、実は打算のかたまり。<br />女になって、それこそ、いけいけの打算。<br />で、安定着地を目指し始めておばさんが入り、<br />おばさんになって初めて、<br />己の打算を包み隠さず全面的に表にだしてくる、と。<br />或いは子供を育てるためにそうなっていくのだろうな。<br />子供はそんな母親の打算愛に守られながら、<br />成長をするわけで。<br />で、<br />そんな打算を低俗だ、と、夢を語るのが父親。<br />で、父親が夢を語れなくなったので、<br />子供はもう、ほとんど打算だけで育てられてしまった、と。<br /> ]]>
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<dc:subject>嘗て知った結末</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T05:39:13+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>おんなってやっぱり打算的のかたまり</title>
<description> 結局おんなって、やっぱりなにかにつけて打算的で、で、つまるところ、食わしてくれるひと、を探している訳で、で、どうせならいいもの食いたい、と。でも、途中でほったらかされてもあれなんで、そのあたり、割と慎重に、というか、でもあんまり退屈な奴だとこっちの気がおかしくなるし、とかさ。そんな感じなんだろうな、と。いや、それをおばさん化、というのだよ。トモダチの女の子がどんどんそうなる、つまり打算的になってい
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<![CDATA[ 結局おんなって、<br />やっぱりなにかにつけて打算的で、<br />で、つまるところ、<br />食わしてくれるひと、を探している訳で、<br />で、どうせならいいもの食いたい、と。<br />でも、<br />途中でほったらかされてもあれなんで、<br />そのあたり、割と慎重に、というか、<br />でもあんまり退屈な奴だとこっちの気がおかしくなるし、とかさ。<br />そんな感じなんだろうな、と。<br /><br />いや、それをおばさん化、というのだよ。<br />トモダチの女の子がどんどんそうなる、<br />つまり打算的になっていくのを、<br />俺達は苦笑いしながら見ていただろ？<br /><br />つまりそういうこと。<br />ただ、打算がないのは、つまりはコドモだったりもするわけで。<br />コドモに人気があるのは、つまりそういうこと。<br />打算ばかりの世の中から逃げ出したいだけの話なのだ<br />それを打算で買う、なんて、ちょっと皮肉だけどな。<br />ほんと、皮肉な世の中だ。 ]]>
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<dc:subject>嘗て知った結末</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T04:53:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>男のコドモは格好悪い</title>
<description> オトナとコドモの差って、コドモってやっぱり、心のどこかで、そのうち誰かがどうにかしてくれるだろう、と思っていること、なのかな、と。なので、ちゃらんぽらんなんだよ、なにをやっても。わたしはこれで食わなくては、という切実さがない、と。パリスとかもろにそれでしょ、っていうか、それを象徴している、と。日々、思い描いているのは、そのうちいい男捕まえていい暮らししてやるわ、ぐらいなもので、自分で金を稼ごうとか
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<![CDATA[ オトナとコドモの差って、<br />コドモってやっぱり、心のどこかで、<br />そのうち誰かがどうにかしてくれるだろう、と思っていること、<br />なのかな、と。<br />なので、ちゃらんぽらんなんだよ、なにをやっても。<br />わたしはこれで食わなくては、という切実さがない、と。<br />パリスとかもろにそれでしょ、っていうか、<br />それを象徴している、と。<br /><br />日々、思い描いているのは、<br />そのうちいい男捕まえていい暮らししてやるわ、<br />ぐらいなもので、<br />自分で金を稼ごうとか、責任を持って、<br />なんて、そういうことは一切考えてない、と。<br /><br />つまり、サラリーマンなんて所詮はコドモなんだよ。<br />コドモは楽だな、と。<br /><br />ただ、男のコドモは格好悪い、と。<br /><br />そういうことだよ。<br /><br />でもさ、<br />それを言ったら、<br />あいつはコドモだよな、確かに。<br />でもそれを言ったら、<br />あいつもこいつもコドモ。<br />みんなコドモなんだよな、つまり。<br /><br />いつかは誰かがなんとかしてくれるだろう、<br />と思いながら一生を終えてしまう、と。<br /><br />そう、うちの親父もいつもそんなことを言っていたような気がする。<br />で、そんな親父がうざったくて、俺は家を出てしまった。<br />で、なおさらちゃらんぽらんな人間になった、と（笑<br />そういうことなんだな、と。<br /> ]]>
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<dc:subject>今日の格言</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T04:37:53+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>もうそろそろ不良しないと後がねえぞ</title>
<description> あのさ、かみさんが里帰りしている週の週末、ひさしぶりに虎の子のモーターなんか持ち出して、でふと眠くなったな、と思ったところで、ケイからCHATのメッセージ。元気？と。ああ、元気。そっちはなにしてた？なんて書きながら、別れた男と新しい男のことをウンザリするほど書き巻くって、で、話したいことがなくなった途端、じゃね、おやすみ、とサインアウト。あのなあ、と苦笑い。で、これまでの会話の流れを最初から読み直して
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<![CDATA[ あのさ、<br />かみさんが里帰りしている週の週末、<br />ひさしぶりに虎の子のモーターなんか持ち出して、<br />でふと眠くなったな、と思ったところで、<br />ケイからCHATのメッセージ。<br />元気？と。<br />ああ、元気。そっちはなにしてた？<br />なんて書きながら、<br />別れた男と新しい男のことをウンザリするほど書き巻くって、<br />で、話したいことがなくなった途端、じゃね、おやすみ、<br />とサインアウト。<br />あのなあ、と苦笑い。<br />で、これまでの会話の流れを最初から読み直して。<br />時間差でずれてゆく会話の倒錯に笑いながら、<br />なんだ、それでも割と会話になってるな、と逆に感心しながら、<br />しかしこいつ、あらためてどうしようもねえ奴だな、<br />とか思いながら、<br />なんかつくづく女って沼だな、と思った。<br />こすい計算ばかりしているくせに、<br />根本的なところで元データの情報が狂っているために、<br />どこまで言っても空まわり。<br />その元データの狂いっていのは、<br />すなわちは自意識過剰。<br />そう、自意識過剰すぎなんだよね、と。<br />まあそれは女に限ったことじゃないだろうけどさ。<br /><br />という訳で、相変わらず騙されまくっているケイ、<br />これでまた、６ヵ月後、３ヵ月後、あるいは来月、来週かもしれないけど、<br />ああ、やっぱり駄目だった、<br />で、やらせたの？<br />え？もちろんしたよ。つきあってたんだもん。<br />あれまあ、となる訳で。<br />おもわず、<br />お前、やらせ損ばっかりだな、と。<br />でもさすがに<br />でも、そう言えば、おまえやらせると、すぐにお別れってケース多いよな、とは言わないけど。<br />つまり、こいつ、セックスにちょっと問題があるのだるうな、と。<br />なにか、とすれば実は俺はすぐに判る。<br />声が煩いのだろうな。ほぼ確信。<br />たぶん、物凄い声を出すのだろう。で、勝手に何度も行って、行く度に、イクイク・イッタイッタと喚き続けるのに違いない。<br />いかにもそういうタイプなのだ。<br />で、<br />なんとなく音楽があわねえな、とさっきから思っていて、<br />で、その選曲に嵌って、しばらく弄繰り回しているうちに、<br />そう、全ての音楽がはまらなかった、という訳で。<br />なぜか、つまり、そう、なんでかな、不良っぽくなかった、ってことだろうな、と。<br />これはとても悲しいことだ。<br />俺の好きな音楽が不良っぽくなくなってしまった、<br />というのもそうなのだが、<br />俺がそういう不良っぽくない音楽を聴き続けていたことに対してである。<br />つまりそれ、俺が音楽への興味を失っていた、ってことでさ。<br /><br />で、そう、割と必死になって不良っぽい音楽を探して、<br />で、ふと、そう、むかしあいつにもらったCDを聴いてみようか、って気になって。<br />で、聴いてみたんだよ。<br />すごかった。本当に、物凄かった。<br />ああ、そうか、と思わず。<br />あいつ、それを知っていたんだな、と。<br />くそったれ、と思わず。<br />あいつのほうが不良ってことか、と。<br />つくづく格好いい奴なんだな、なんて、思わず。<br /><br />俺は不良か？と改めて。<br />俺は、不良か？<br />答えは否、だな。不良じゃない。<br />もうちょっと不良しないか、と改めて。<br />そう、もうそろそろちゃんと不良しないと後がねえぞ、と。 ]]>
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<dc:subject>嘗て知った結末</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T03:33:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<item rdf:about="http://takamisuzumu.blog76.fc2.com/blog-entry-364.html">
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<title>隣の部屋から物凄い音で</title>
<description> なんか８時過ぎぐらいから、隣の部屋から物凄い音でHIP-HOPが流れていてさ。それが夜中を過ぎても、鳴り止まない。学生が集まってホームパーティでもやってるんだろう、と思ってほっておいたんだが、さすがに２時を過ぎて隣りのマーシャやら、あと、ピアノ引きのジニーのゲイの相方、やらが、なんだかんだと騒ぎだして、で、呼ばれたエレベーターマンのマニーが思い切り眠そうな顔でやってきて、最初は、煩い？いや、そうでもない
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<![CDATA[ なんか８時過ぎぐらいから、<br />隣の部屋から物凄い音でHIP-HOPが流れていてさ。<br />それが夜中を過ぎても、鳴り止まない。<br />学生が集まってホームパーティでもやってるんだろう、<br />と思ってほっておいたんだが、<br />さすがに２時を過ぎて隣りのマーシャやら、<br />あと、ピアノ引きのジニーのゲイの相方、やらが、<br />なんだかんだと騒ぎだして、<br />で、呼ばれたエレベーターマンのマニーが<br />思い切り眠そうな顔でやってきて、<br />最初は、煩い？いや、そうでもないよ、とか、<br />あ、でも、ほら、あれの途中かもしれないし、とか、<br />渋々していたが、<br />まあしょうがねえな、とブザーとノック。<br />しばらくたって、反応が無し。<br />聞こえないんじゃないの？とマーシャ。音楽が煩すぎてノックが聞こえないのよ、と。<br />で、マニー、思い切りうんざりとした顔で、<br />拳を握ってドンドンドン、と三回。<br />しばらく待って、音沙汰がない。<br />だから、とマーシャ、聞こえないのよ。<br />思わず泣きそうな顔をしたマニー、だだをこねる様に被りを振って、<br />はいはい、わかりましたよ、と、投げやりにドアをドンドンドンと叩き始めて。<br />もういいよ、俺が警察を呼ぶから、とゲイのジニーの相方、<br />だから、待てって、とマニー。<br />判ったよ、合鍵持ってくるから。死んでられたら困るからな、とエレベーターの中に消えて行って。<br />どうしちゃったのかしらね、とマーシャ。<br />なにが？と俺<br />聞こえねえよ、と。<br />だから、なにかしらねって。<br />ただアホなんだろ、と俺。<br />そう、アホよね、アホ。でもアホじゃ済まない気がするけど、とマーシャ。<br />さっさと警察を呼んじまえよ、とジニーの相方。<br />その後ろからピアニストのジニー。わざわざパジャマをジーンズに履き替えて出てきて、<br />で、困ったわね、という顔で苦笑い。<br />で、ふと俺と目があって、苦笑い。<br />でもいいじゃないか、と思わず俺。<br />なにが？<br />だから、この選曲が、と。<br />なんだって、とジニーの相方。<br />その後ろでピアニストのジニーがくすり、と笑って。<br />そう、良いよね、この選曲、と頷きあって。<br />エレベーターのドアが開いてマニーが帰って来て、<br />ああ、ほれほれこれだこれだ、と鍵束の中からひとつづつ鍵穴につっこむのだが、<br />果たしてなかなか見つからない。<br />ああ、もう、と両耳を塞いだマーシャ。<br />いいわよ、私、耳の穴にコットンつめて寝るから、と、つかつかと部屋に戻るとドアをバタンとしてめて。<br />ああ、警察を呼ぼう、警察を呼ぼう、とジニーの相方がいそいそと部屋に消え、で、疲れきった表情のマニー。まったく、と肩をすくめてみせて。<br />どうせ寝てるのよ、とピアニストのジニー。<br />ああ、らりってだろ、と俺。<br />そうそう、とジニー。<br />あれに効きそうな曲ばかりだからな、と俺。<br />そうそう、ずっとそう思ってた、とにやり。<br />なんだよ、お回りが来るんなら俺また起きてなくっちゃいけないのかよ、と本音のマニー。<br />ただらりってるだけだって。<br />そうだよな、ただらりってるだけだ、とマニー。<br />何が悪い、と。<br />じゃな、おやすみ、<br />と、互いの部屋に向かった途端、突如魔法のように、パタリと音楽が鳴り止んだ。<br />いきなり、まるですっと穴に吸い込まれるような沈黙。<br />あれれれ、と。<br />で、顔を見合わせて思わず高笑い。廊下に響き巻くって。<br />でも、結局俺はオマワリを待たないといけないんだろ、とマニー。<br />電話しておくわよ、とピアニストのジニー。<br />おお、と思わず。なんだって機嫌がいいじゃねえか、と。<br />そして振り返ったジニー、<br />ほんと、本当にいい選曲だったわよね、と。<br />ああ、と俺。良かった。４時間飽きなかった。<br />名前知ってる？<br />いや、知らない。顔も観たことない、と。<br />お前、しってる？とマニーに。<br />え？と驚いたマニー。まあ、どいつがそうか良く判らない、と。<br />こいつ改めて頭悪いな、と。いまだに住人の顔と部屋番号が一致していない。<br />いや、ほら、出て行く人とか、入ってくるやつとか、最近増えてるし、と。<br />あの犬連れた奴かな、と。<br />いや、あいつは、６Fだろ、と。<br />あのオーストラリア人は？<br />彼は６P、とピアニストのジニー。奴はこの階の住人を全てチェックしている。<br />俺は誰も知らない。話もしないし、マーシャとジニーとその相方ぐらい。確かにこのアパート、人の出入りが激しいな、と。<br />名前聞いとくわよ、とジニー。<br />したらCD焼いてって言うわ。<br />ああ、それ俺にも焼いてくれ、と俺。<br />で、めでたしめでたし、と再び暗い廊下が残された。<br /> ]]>
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<dc:subject>ニューヨーク</dc:subject>
<dc:date>2008-11-23T03:05:05+09:00</dc:date>
<dc:creator>たかみすずむ</dc:creator>
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